『日々の映像』

2008年09月06日(土)  ゼネラル・モーターズ(GM)の惨状


 アメリカの自動車メーカーの落ち込みは大変なものである。
トヨタ自動車は2年連続世界首位となっている。
ロイター伝によると8月の米自動車の主な販売は、
ゼネラル・モーターズ(GM) 前年比20.4%減、
フォード・モーターは     前年比26.6%減
トヨタ自動車<7203>        前年比9.4%減。
一方、日産自動車<7201>は     前年比13.6%増
という内容である。

トヨタ自動車の08年の世界生産台数が、2年連続で世界一になることがほぼ確実となった。米大手ゼネラル・モーターズ(GM)が発表した08年の世界生産計画は878万台で、トヨタが計画する950万台(ダイハツ工業、日野自動車を含む)を下回った。GMは3日、08年10〜12月の生産計画を220万1千台にすると発表。両社の差は昨年実績の21万1千台を大きく上回り、72万台にまで広がることになる。

 今日ここで引用したかったデータは次である。
「GMは主力の北米での生産計画が同17.6%減の351万4千台となり、03年の64%の水準にまで落ち込んだ。」〔朝日から〕
03年の生産台数  549万台・・・・100%
08年の生産計画  351万台・・・・ 64%
 これだけの減少があれば「GMは経営悪化への懸念から、資金調達の不安も指摘されている」という報道があっても不思議でない。視点を変えれば、アメリカの自動車業界は、日本の自動車業界に倒される構図が浮かび上がる。まさに自由経済社会でのサバイバル戦争といっても大げさでないだろう。


8月の米自動車販売はGMとフォードが2けた減、日産自は増加
9月4日8時27分配信 ロイター
トヨタ生産台数、2年連続で世界首位へ 販売数も濃厚
2008年9月4日 朝日新聞
トヨタ、マスメディア広告費3割カット=自動車業界、一段の経費圧縮
8月30日3時1分配信 時事通信

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8月の米自動車販売はGMとフォードが2けた減、日産自は増加
                       9月4日8時27分配信 ロイター
 [デトロイト 3日 ロイター] 8月の米自動車販売は、景気の先行き不透明感が米自動車メーカーによる販売奨励策の効果を弱め、業界低迷が深まるなか、ゼネラル・モ
ーターズ(GM)とフォード・モーターが2けた落ち込んた。
 ゼネラル・モーターズ(GM)は20.4%、フォード・モーターは26.6%、それぞれ減少。両社は下期の生産台数を削減する方針を明らかにした。
 トヨタ自動車<7203>は9.4%減。一方、日産自動車<7201>は13.6%増で市場を驚かせた。
 8月の販売動向は、ピックアップトラックやスポーツ用多目的車(SUV)から、小型でより経済的な車種へのシフトが続いていることを示した。
 今年の米自動車需要は、ガソリン価格上昇や住宅市場の低迷を受けて、ほぼ10年ぶりの水準に落ち込むとみられている。
 フォードは2008年の米自動車業界全体の販売台数について、従来予想の1400万─1450万台の下限近くになるとの見通しを示した。また、同社マーケティング担当副社長のジム・ファーリー氏は「景気の悪化と消費者信用のひっ迫が続くなか、08年下期は上期よりも困難になる」との見方を示した。
 GMは販売押し上げと在庫処分のため、社員割引価格の適用を9月末まで1カ月間延長したほか、適用対象となる09年度モデルの数を増やした。
 自動車業界調査会社エドマンズによると、8月の販売奨励策は業界全体で1台平均2642ドルとなり、前年同月から約7%増加した。

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トヨタ生産台数、2年連続で世界首位へ 販売数も濃厚
                        2008年9月4日 朝日新聞
 トヨタ自動車の08年の世界生産台数が、2年連続で世界一になることがほぼ確実となった。米大手ゼネラル・モーターズ(GM)が発表した08年の世界生産計画は878万台で、トヨタが計画する950万台(ダイハツ工業、日野自動車を含む)を下回った。生産台数の差は拡大傾向にあり、世界販売台数でもトヨタの初の首位が濃厚だ。
 GMは3日、08年10〜12月の生産計画を220万1千台にすると発表。通年の生産計画台数は前年実績比5.4%減の大幅な減少となる見通しだ。ガソリン高やサブプライム問題などの影響で、トヨタも燃費の悪い大型車の減産を北米で強いられているが、大型車への依存度が高いGMはさらに減産幅が大きい。両社の差は昨年実績の21万1千台を大きく上回り、72万台にまで広がることになる。
 GMは主力の北米での生産計画が同17.6%減の351万4千台となり、03年の64%の水準にまで落ち込んだ。欧州でも生産計画は減少し、ラテンアメリカ、アフリカ、中東も横ばい。好調だったのは同9.6%増のアジア太平洋地域だけだった。
 一方、トヨタも大型車を生産する北米の工場を3カ月操業停止したが、ロシアや中国など新興国での販売が好調で、欧米の生産減少分を補った格好だ。
 トヨタは今後、需要が高まっている低燃費のハイブリッド車の生産を米国や中国で増やすほか、エコカーや小型車に力を入れる方針。GMは経営悪化への懸念から、資金調達の不安も指摘されている。設備投資や研究開発に悪影響が広がり、小型車の開発が遅れれば、トヨタとの差はさらに広がる可能性がある。

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トヨタ、マスメディア広告費3割カット=自動車業界、一段の経費圧縮
8月30日3時1分配信 時事通信

 トヨタ自動車が原材料価格高騰や北米市場低迷で収益が圧迫されていることを受け、2009年3月期(今期)に新聞やテレビなどのマスメディア向け広告・宣伝費を、前期比3割弱削減することが29日、明らかになった。同社は今期の連結営業利益を29.5%の大幅減益と予想しており、経費削減を一層推し進める。
 広告・宣伝費については最大手のトヨタのほか、日産自動車など大手各社も絞り込みを始めている。マスメディア業界の収益にも影響しそうだ。 


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石田ふたみ