『日々の映像』

2008年07月20日(日)  消費のガードが引き締まる。

 ガソリンの高騰は家計を直撃している。追って電力費の大幅値上げが発表される。近々小麦の政府売り渡し価額が20%余り上昇するようだ。このような大幅な物価高騰は過去の例を見ないのである。

 当然、明日への警戒感で消費が落ちるのは必然である。7月20日の日経の報道によると、道内百貨店の6月の売上高9.9%減になったという。九州百貨店の6月の売上高は前年同月比8.8%減で、7か月連続の前年割れとなった。
 
 まだ一桁減のうちはまだよいだろう。これでガソリン価額は200円台になると、消費のガードが引き更に引き締まり、スーパー・百貨店の売り上げは2桁減になっていくと思う。

道内百貨店、6月の売上高9.9%減 3年10カ月ぶり低水準
             2008年7月20日 日経
百貨店6月売上高 九州は8.8減、衣料品大幅落ち込む
                   2008年7月19日読売新聞
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道内百貨店、6月の売上高9.9%減 3年10カ月ぶり低水準
                 2008年7月20日 日経
 道内の主要百貨店の6月の売上高は170億500万円で、前年同月と比較できる既存店ベースで9.9%減った。大丸札幌店の開業効果の反動減となった04年8月(9.9%)以来、3年10カ月ぶりの水準。生活必需品値上げで消費者心理が冷え込んだ。昨年は6月30日だった夏のセール開始が今年は7月1日で、6月分に寄与しなかったのも響いた。

 調査対象の全店がマイナスとなった。札幌市内の5店合計の売上高は137億円と9.8%減。丸井今井札幌本店は紳士服や子ども服が2―3割減で高額ブランド品も低迷し、約4年半ぶりの2ケタ減となった。セール初日の影響を除いても7―8%のマイナスだった。

 大丸札幌店でも6月上旬に気温が上がらず夏物衣料が低調だったうえ、「セール待ちで買い控える動きが強かった」(販売促進担当)。東急百貨店札幌店は4月のレストラン改装で来店客数は2ケタ増えたが、販売につながらなかった。
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百貨店6月売上高 九州は8・8%減、衣料品大幅落ち込む 
                       2008年7月19日読売新聞
 九州百貨店協会が18日発表した加盟店(18社28店舗)の6月の売上高は前年同月比8・8%減の437億円で、7か月連続の前年割れとなった。夏物一掃セールが7月にずれ込み、消費者の買い控えにつながった。下落率は、2004年2月の岩田屋本館閉店セールなどの反動で落ち込んだ05年2月(9・4%減)以来の大幅なものとなった。
 商品別では、紳士・婦人服が不振だった衣料品は13・8%減。くつやハンドバッグなどの身の回り品も10・8%落ち込んだ。食料品も1・7%減。
 この結果、上半期(1〜6月)の売上高も前年同期比4・1%減の2911億円で、6年連続で前年同期を下回った。

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石田ふたみ