『日々の映像』

2008年07月15日(火)  厚労省はネットカフェ?職員が勤務中に「ゲーム」三昧

 明日の夜若手中心の「社会の情報交換会」を開く。メンバーの多数は日本の未来に対して厳しい見方をしている。団塊の世代では考えもしない発想を持っている人もいる。具体的には、日本脱出という発想である。当然その中には日本の財政的な破綻を明確に意識しているのである。

 明日の社会の情報交換会では大分の教職汚職の話題が出るだろう。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=865075437&owner_id=3230765
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=867164902&owner_id=3230765
若手の意識を代弁すれば、こんなことで日本は持つのかという危機感である。

 2日前唖然とする報道があった。東京・霞が関の本省と8つの地方厚生局の約5500台官用パソコンで、ゲームやお笑いなど業務と関係のないホームページ(HP)閲覧が1日に12万件もあったという。5500台のパソコンで120000件というから、1台あたり21件のアクセツである。信じられないアクセツ数である。

「年金や後期高齢者医療、医師不足など厚労行政が批判を浴びるなか、多数の同省職員が職場を“ネットカフェ”状態にし、HPで遊んでいる実態が明らかになった。」というからショックな話である。ネット上で「厚労官僚がサボっている」ことを天下に公表しているのである。アクセツの内容をメモしょう。

1、掲示板やチャットなど情報交換系のHP       7万5000件
2、ゲームソフトやネット上で遊べるゲーム関連のHP  4万1000件
3、芸人や演芸場、アニメなどお笑い系HP         6000件  

 ネットカフェ難民は、同省が担当する問題だそうであるが、多数の職員による業務外のHP閲覧はまるで“ネットカフェ役人”ともいえる状態になっている。
彼らは、本当に自分の実力で国家公務員になったのかと疑いたくなる。

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厚労省はネットカフェ? 職員が業務中に「2ちゃん」「ゲーム」三昧
                          2008.7.13 産経新聞
厚生労働省で、官用パソコンを用いてゲームやお笑いなど業務と関係のないホームページ(HP)閲覧が1日に約12万件もあったことが12日、分かった。年金や後期高齢者医療、医師不足など厚労行政が批判を浴びるなか、多数の同省職員が職場を“ネットカフェ”状態にし、HPで遊んでいる実態が明らかになった。
 厚労省統計情報部では今年5月7日、職員約5万5000人のうち、東京・霞が関の本省と8つの地方厚生局計約5500台のパソコンを対象にインターネットの閲覧状況を調査。総閲覧数1000万件のうち、少なくとも12万2000件が業務外と判明した。
 うち、7万5000件が掲示板やチャットなど情報交換系のHP。ゲームソフトやネット上で遊べるゲーム関連のHPが4万1000件、芸人や演芸場、アニメなどお笑い系HPも6000件に及んだ。
 厚労省は平成17年7月から省内のパソコンから閲覧制限できるシステムを導入。アダルト系、株取引といった分野は当初から閲覧不可にしたが、調査対象となった分野は接続が可能な状態になっていた。
 昨年8月、ネット上の百科事典「ウィキペディア」に外務省、農水省、宮内庁などの官用パソコンからの書き込みが相次いで発覚。厚労省からも美少女アダルトゲームやアイドルなどの項目の編集が判明し、同年10月に20回以上も編集を行った職員2人を訓告にしたほか、計12人を処分。全職員に業務外のパソコン使用を禁じる通知を出した。
 今回の調査は、通知を守っているかを確認することが目的だったが、12万件もの不必要な閲覧が発覚したため、お笑いなど問題の分野も先月18日から閲覧を禁止している。
調査では匿名のインターネット掲示板「2ちゃんねる」の閲覧も3700件あった。
 同掲示板では特定の幹部や職員の誹謗(ひぼう)・中傷が繰り返されている事実を厚労省も把握。「定時9時〜5時は午前9時〜翌日朝5時」「食堂が値上げしてる」など、厚労省の関係者にしかわからない書き込みも多数、存在していた。
 中央省庁の職員によるパソコンの業務外使用をめぐっては13年5月、国土交通省職員が援助交際を求める女性に返事を書いたとして戒告処分を受けるなど、問題が相次いでいた。
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“ネットカフェ役人”にネット上では非難の声も
                       2008.7.13 01:22産経新聞
 厚生労働省で、1日に12万件もの業務と関係ないホームページ(HP)の閲覧が発覚した。“ネットカフェ難民”は、同省が担当する問題だが、多数の職員による業務外のHP閲覧はまるで“ネットカフェ役人”ともいえる状態。「厚労省」という発信者情報が筒抜けのため、仕事の非効率化だけでなく、ネット上に「厚労官僚がサボっている」と教えているようなもの。社会保険庁の職員が業務外で有名人の年金記録をのぞき見た問題や、同省でも20人が利用していた「居酒屋タクシー」に続き、論議を呼びそうだ。
 「夜の残業も長いと仕事と関係ないHPを見てしまう」。厚労省の中堅職員はそう弁明する。
 「職場でネットなんて見ようと思わない」というベテラン職員も「飲み会の約束とか、仕事と関係ない人にもメールを送ることはある。どうせだれもチェックしていないだろう」と、同省のメールアドレスを私的流用しているという。若手職員は私的メールに限ってホームページでメールがやりとりできる「ウェブメール」を使用するという。それでも多くの場合、詳しく解析すれば外部からも厚労省の官用パソコンを使用したものとばれてしまう。
 今月4日午後には、あるロックバンドのファンが作ったネット掲示板に「私たちが大好きな○○(バンド名)は、やっぱり最高!!!」と書き込みがあった。官用パソコンからネットを利用すると、閲覧したホームページには固有の記号が残される。同掲示板は記号がそのまま表示される設定で、サボっていることは一目瞭然。同様の記号は、民間のブログにも残され、ブログ管理者が勤務中の閲覧を指摘。「税金を返すべきだ」と批判している。
 ITジャーナリスト、井上トシユキさんは「役所が年金や後期高齢者医療で矢面に立たされているのに、仕事をサボって閲覧しているのはあまりにも危機意識がない」と指摘する。
 その上で「誹謗中傷が掲示板に書かれて訴訟が相次いだ平成14〜15年から、大手企業は厳しく閲覧制限を行った。いまだに野放しとなっていたとは、時代錯誤も甚だしい」と、同省の管理体制も批判している。

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石田ふたみ