『日々の映像』

2008年06月13日(金)  「たばこ1000円」の可能性


財務データー
http://www.mof.go.jp/zaisei/con_02_g01.html
によると現在のたばこ国税は9260億円である。たばこ税は地方と折半になっているので、税収合計は1兆8520億円であう。

ここに来てたばこを1000円に値上げしようという動きが急浮上している報道が多い。いまの政治社会情勢からして、これは実現可能性が高いとみているグループもある。

仮に1000になって消費が3分の1になっても、3兆円の税収増が見込めという。消費税1%(2.5兆円)を超える税収が見込めるのだ。たばこ1箱1000円に近いのはノルウェーとイギリスである。後の主要国は450円〜550円であり常識的な趨勢としては、300円のたばこが500円になるのだろう。


たばこ1000円」の実現可能性
6月9日21時9分配信 産経新聞
タバコ1箱1000円? 与野党協調で大幅増税を検討 上げ潮派も賛同
06/07 20:04 産経新聞
【正論】笹川陽平 たばこ千円は今や現実的選択
04/03 07:01産経新聞
世界の喫煙人口率      http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2212.html
世界のたばこ価額      http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4740.html

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「たばこ1000円」の実現可能性
6月9日21時9分配信 産経新聞

 たばこ1箱の値段を現在の3倍程度、1000円に値上げしようという動きが急浮上しているという。いまの政治社会情勢からして、これは実現可能性が高いとみていいのではないか。
 来年度から基礎年金の国庫負担を現行の3分の1から2分の1に引き上げるため、これに2・3兆円必要だ。本来ならば、消費税の引き上げ(1%で税収2・5兆円)でまかなうのが妥当なのだが、福田政権には消費税に手をつけるだけのパワーがあるとは思えない。
 たばこ増税だと、仮に値上げによって消費量が3分の1に減ったとしても3兆円ほど見込めるのだという。喫煙に対する抵抗感が強まっている世相に便乗すれば、消費税よりもはるかにたやすいといえそうだ。
 野党は消費税引き上げに猛反対しているが、たばこ増税には理解を示す向きが多い。なるほど知恵者はいるもので、いいところに目をつけたものだ。
 政府の社会保障国民会議は先ごろ、基礎年金の財源をすべて消費税でまかなう場合、9・5%〜18%になるという試算を初めて公表した。
 これは年金財源だけだ。医療や介護なども含めて、福祉財源全般を視野に入れた消費税論争がいよいよ政治の中心テーマになるかと思われたのだが、当面、たばこ増税でしのげるのなら、この大問題を先送りできる。
 なんのことはない。消費税引き上げが福田政権の命運を決するとまで喧伝(けんでん)されていたのが、あっさりと肩透かしをくらわすことになる。
 「欧米並みだと1000円」というのも妙な説得力がある。さあ、喫煙派はどうするか。このさい禁煙に踏み切るか、家計と相談しながら「たばこ1000円時代」に備えるか。
 社会から厄介者扱いされて肩身が狭い喫煙派だが、年金財政の破(は)綻(たん)を救う崇高な役目を負うのだとすれば、これは堂々としていていいことになる。国家の危機を一手に引き受ける正義の味方「スモーカーマン」の登場だ。(客員編集委員 花岡信昭)ご意見などは次のブログへどうぞ http://hanasan.iza.ne.jp/blog/

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タバコ1箱1000円? 与野党協調で大幅増税を検討 上げ潮派も賛同
06/07 20:04更新


記事本文
 基礎年金の国庫負担率引き上げを来年度に控え、2・5兆円の財源捻出(ねんしゅつ)が大きな政治課題となっている中で、与野党がそろい踏みでたばこ税の大幅増税に向けて動き出した。超党派の「禁煙推進議員連盟」(会長・綿貫民輔国民新党代表)の有志議員が11日に、久々に議論を再開するほか、経済成長を通じて財政再建を目指す「上げ潮」派も超党派の“たばこ1箱1000円議連”を発足させる運びで、1箱の平均価格を欧米並みの1000円に値上げすべきだとの論調が強まっている。(加納宏幸)

 増税論議のきっかけは3月4日付本紙「正論」欄に日本財団の笹川陽平会長が寄稿した論文だった。

 「たばこ増税は喫煙規制が進む世界の大勢であり、実現すれば大きな財源になる。国会には超党派の議員立法として正面から取り組んでいただきたい」

 笹川氏は、たばこ1箱の値段を平均1000円に値上げし、現在の消費量が維持されるならば、消費税4%に相当する9兆5000億円の税収増が見込まれると試算。仮に消費量が3分の1になっても3兆円の税収増が見込め、「消費税よりも先に論議すべきテーマだ」と断じた。

 来年度から基礎年金の国庫負担率を3分の1から2分の1に引き上げることが決まっており、必要な2・5兆円の財源をどう手当てするかに頭を悩ませていた与党がこれに飛びついた。

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【正論】笹川陽平 たばこ千円は今や現実的選択
配信元:
04/03 07:01更新


≪本欄での提案に大反響≫

 3月4日付のこの欄で、たばこ1箱(20本入り)1000円への値上げを提案する拙稿を執筆したところ、大きな反響を呼び、インターネットのサイトやブログではその後も活発な賛否両論が戦わされている。

 たまたま同じ日、日本学術会議も「脱たばこ社会の実現に向けて」と題し、たばこ税2倍引き上げなどを内容とする規制強化の要望書を政府に提出した。

 ネット上の議論も小刻みな値上げではなく、大幅値上げを前提に争われており、欧米並みの1箱1000円は今や仮定の数字ではなく現実的な選択肢になりつつある。喫煙・嫌煙論争とは別に、危機にひんする財政の立て直しに向け、国会が早急に大幅値上げの議論を開始されるよう求めたい。

 記事は国内最大手のポータルサイト「YAHOO!ニュース」にも取り込まれ、初日、2日目は読者からのコメント数もトップを記録し関心の高さを示した。私に対する中傷もあったが、全体に驚くほど真面目(まじめ)な内容が多く、反対論では「増税の前に支出を減らすのが先決」「酒税やガソリン税をさしおいてなぜ、たばこだけ増税するのか」「世の中には必要悪もある」「愛煙家のささやかなストレス解消法まで奪うのか」といった意見が目立った。

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石田ふたみ