『日々の映像』

2008年06月06日(金)  公費タクシーの金品受領、13省庁で502人


 4月10日毎日タクシーで帰り一人で年190回500万円を使ったという職員がいた。この人のことはその後目に留まるような報道はない。
http://www.enpitu.ne.jp/usr2/bin/day?id=22831&pg=20080410
言いたいことは、湯水のように税金を使う官僚がいるという怒りである。

 今日の報道はさらに次元に低いこそ泥程度の醜悪な報道である。なんと公費タクシーを使い、運転手から502人が1万2400回も金品を受領していたというのだ。「自宅までのタクシー料金は1回約2万3000円で、8回とも同じ個人タクシーの運転手だった」〔読売から〕

 運転手の立場からすると深夜料金で一回の料金が2万3000円でしかも自分を指名してくるお客であれば、2〜3000円のビール券でお礼をしようという行動は理解が届く。問題は公費でタクシーを使う見返りに謝礼を受け取るなどは、まさにコッパ役人のすることである。今回の事件はコッパ役人の行動ではなく、中央省庁の高級官僚の行為であることに多くの国民はショックを受けたのではないか。

 町村官房長官は、午前の記者会見で「誠に公務員にあるまじき行為だ。実態を調べて厳正に対処してもらう」と、省庁別の人数では、財務省が383人と突出している。この役人たちは人から物を貰うことに慢性化しているのだろう。高級官僚という肩書きを外せばただの人であるという自覚は必要だ。総ての肩書きを外した時に何が出来るか、ここに人としての価値があると思う。


公費タクシーの金品受領、13省庁で502人
                     2008年6月6日 読売新聞
タクシー接待:計502人、1万2400回
                     2008年6月6日 毎日新聞 
タクシー問題、金品受け取り500人超 13省庁・機関
                      2008年6月6日 日経
ビールなどの授受は36人=道運法の調査も−冬柴国交相
                    2008年6月6日  時事通信
タクシー接待で金品受領500人余 官房長官、職員処分の意向
2008年6月6日 中日新聞

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公費タクシーの金品受領、13省庁で502人
                   2008年6月6日 読売新聞
財務省などの職員が深夜帰宅の際に公費で乗ったタクシーの運転手から現金やビールなどを受け取っていた問題で、こうしたサービスを受け取っていた職員は13省庁で502人にのぼることが6日、各省庁の集計で分かった。

 環境省では約20年前から同様のサービスを受けていた。一方、国土交通省は、タクシー運転手が現金を渡していた場合は道路運送法に抵触する可能性があるとして調査に乗り出すことを決めた。
 本省職員約680人のうち少なくとも11人がビール券や飲み物の提供を受けていた環境省では、全職員約1000人を対象に再調査する方針を決めた。
 判明した11人のうち、20歳代の男性職員は、2006年度に34回タクシーで帰宅し、うち8回で計1万5000円相当のビール券(1回当たり2、3枚)のほか、缶ビールやつまみを受け取っていた。自宅までのタクシー料金は1回約2万3000円で、8回とも同じ個人タクシーの運転手だった。
 職員10人がタクシーの運転手からビールやつまみなどを受け取っていた文部科学省では、渡海文科相が閣議後会見で「サービスとして受け取ったんだろうが、疑義をもたれる行為は慎むべきだ」と述べた。
 また、内局職員計1342人を対象とした調査で、計10人がビールやつまみの提供を受けていたことが分かった防衛省の石破防衛相は「まだ個別不明の部分があるので問題はないとは言い切れない」と述べた。
 総務省でも、行政管理局の課長補佐クラスの男性職員が、クオカード(500円相当)を複数回にわたり、受け取っていた。この職員は03年度から5年間にわたり、ビールやつまみの提供を20回程度、受けていた。別の18人の職員も缶ビールとつまみを受け取っていたという。増田総務相は「場合によっては公務員倫理法令上の問題も検討する必要があるかもしれない」と述べた。
 いまだに調査結果を公表していない厚労省では、舛添大臣が「結果がでたらすぐ公にしたいと思っている」と述べた。
 額賀財務相は、財務省の職員383人が公費で乗ったタクシーの運転手から現金やビールなどを受け取った問題について「国民の疑惑、不信を頂いたことは誠に遺憾だ」と陳謝した。 
 一方、冬柴国交相は6日の閣議後の会見で、現金の受け取りについて「割り戻しになるのではないか」との見方を示し、タクシー事業者らから道路運送法に抵触していないか事情を聴く方針を明らかにした。また、商品券などについても「換金性の高いものは問題だと思う」と述べた。道路運送法は、タクシー事業者が認可された運賃から客に一部を払い戻す「割り戻し」を禁止している。
(2008年6月6日12時52分 読売新聞

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タクシー問題、金品受け取り500人超 13省庁・機関
                   2008年6月6日 日経
 町村信孝官房長官は6日午前の衆院決算行政監視委員会に出席し、財務省など中央官庁の公務員が深夜タクシーの運転手から金品を受け取っていた問題について、提供を受けた職員数が13の省庁や機関で約500人を超えたことを明らかにした。これに関連し、福田康夫首相は「公務員は倫理を厳しく律せられている。国民から疑念を抱かれることをしてはいけないという当たり前のことがなぜ守られないのか」と語った。
 民主党の長妻昭氏への答弁。町村長官によると、深夜タクシーの運転手から現金や金券、ビールなどを中央官庁の公務員が受け取った回数は累計で約1万2400回に達した。このうち財務省職員のひとりは、あわせて187万5000円の現金の提供を受けていた。現在、調査中の省庁もあり、職員数や回数が今後増える可能性もある。(12:26)
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ビールなどの授受は36人=道運法の調査も−冬柴国交相
                    2008年6月6日  時事通信
 財務省職員が公費で利用したタクシーの運転手から金品の提供を受けていた問題に関連し、冬柴鉄三国土交通相は6日の閣議後記者会見で、国交省の職員36人も深夜の帰宅時に運転手からビールや栄養ドリンクなどを受け取っていたことを明らかにした。公表したのは2007年度分で、計249回に上る。現金や商品券を受け取った事例はなかったという。
 また財務省職員が現金や金券を受け取っていた問題に関しては、「(道路運送法で禁じている)料金の払い戻しになる。商品券なども毎回渡していれば問題」と指摘。その上で、タクシー業界を所管する立場として、法律に抵触していたかどうか実態調査を進める考えを示した。

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タクシー接待で金品受領500人余 官房長官、職員処分の意向
2008年6月6日 中日新聞
 町村信孝官房長官は6日午前の衆院決算行政監視委で、深夜タクシーから金品を受け取っていた中央省庁の職員数が計500人余、乗車回数が延べ約7900回に上るとの調査結果を明らかにした。職員が乗車中に運転手から手渡された金品数の合計は、約1万2400件だった。
 調査は各省庁ごとに行われ、期間がそれぞれ違う上、町村氏は「一部は調査中」と説明しているため、さらに増える見通しだ。
 福田康夫首相は、明らかになった実態について「びっくりした。国民から疑念を抱かれることを一切すべきではない。当たり前のことを、どうして守れないのか」と官僚の体質に強い不快感を表明した。
 町村氏は午前の記者会見で「『李下(りか)に冠を正さず』と言うが、誠に公務員にあるまじき行為だ。実態を調べて厳正に対処してもらう」と、該当職員の処分を含め対応する考えを示した。
 省庁別の人数では、財務省が383人と突出。接待問題を独自に調べてきた民主党の長妻昭氏は「徹底調査すべきだ」と求めた。
(中日新聞)










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石田ふたみ