『日々の映像』

2008年03月12日(水)  <国民年金>収めていない人約700万人

  国民年金の免除者381万人、滞納者481万人、合計で862万人が国民年金保険料を払っていない。免除者らを除く保険料滞納者は全加入者1896万3000人の25.4%にあたる481万9000人なのである。この内訳を少々分解しよう。

免除者 法定免除者  1126000人・・・身体障害者
申請免除者       2156000人
半額免除者        533000人
  計           3850000人
http://www.mhlw.go.jp/topics/nenkin/zaisei/zaisei/data/data01/kokumin/kk-15.html
加入者 納付者  14144000人
    滞納者     4819000人・・・加入者に対して25.4%
     計      18963000人
免除者         3815000人
    合計      22778000人
国民年金対象者2277万人中、納付している人の合計が1414万人なのである。収められないといって保険料の納付を免除者してもらった人215万人、滞納している人481万人合計で700万人に近い人が国民年金を納付できないのだ。一部、嫌で納付しない人の数は10万人以下である。この700万人が高齢者になった時事実上の無年金者となる。この現実から目をそらすことは出来ないのだ。
「税方式」(消費税)でこれら700万人の支援を考えるしかないと思う。

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国民年金>滞納者25% 「経済的に困難」65%も
3月10日20時8分配信 毎日新聞

 社会保険庁は10日、自営業者らが対象の国民年金の保険料納付状況などを調べた「05年国民年金被保険者実態調査」の結果をまとめた。免除者らを除く保険料滞納者は全加入者1896万3000人の25.4%にあたる481万9000人で、02年前回調査より7.2ポイント(155万2000人)増。滞納理由のトップは「経済的に支払いが困難」の65.6%だが、「年金制度の将来が不安・信用できない」も14.8%を占めた。

 滞納者とは過去2年間の納付義務がある月に一度も保険料を払っていない人。年々増えており99年比45%増。年齢別では25〜29歳層の滞納率が最も高く、38%となっている。02年度に免除を受ける年収基準を厳しくしたため全額免除者が70万人減って滞納に転じたことや、年金不信の広がり、低所得者の増加などが滞納者数を押し上げたとみられる。

 納付者の年間平均所得が158万2000円なのに対し、滞納者は104万6000円。ただ、納付者の43.3%は所得が50万円未満。一方、滞納者のうち50万円未満の所得の人は48.6%で、両者の間に極端な差はなかった。滞納者の46.7%は生命保険に、7.5%は民間の個人年金に加入しており、両方に入っている人も6.1%いた。

 調査は3年に1度実施し、抽出調査を基に全体数を推計している。国民年金保険料に関しては、納付月数で計算する「未納率」(05年度は32.9%)が一般的だが、滞納率は不払い者の数で計算する。【吉田啓志】

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石田ふたみ