『日々の映像』

2008年03月10日(月)  中国野菜輸入4割減

中国野菜輸入とは、生か、生のまま冷凍された野菜が調査の対象で、2007年に中国から輸入した野菜は約54万トンであるという。10トントラックで5000台分の野菜が輸入されているのだ。この54万トンの中には、加熱や塩漬けなど加工された野菜は含まれていない。

 これだけの野菜がどこで消費されているのだろう。輸入量が多いキャベツを例にとれば、中国産のキャベツがスーパーで売っているのを見たことがない。以前に書いたことがあるが、消費しているのはほとんど外食産業なのである。スーパーでは、産地を表示するよう義務付けられているが、外食産業にはこの義務がない。カツに付けられたキャベツに小さな中国産の旗を立てると3分の2の人は食べないと思う。

 ここで何を言いたいか。外食を多くしている人は、大量の中国産の野菜を食べているという現実がある。ギョーザ事件が起こった時、ロイヤルホストの幹部のコメントが、「中国産の食材なしは考えられない」と新聞に掲載されていた。この店でカツ定食を頼むと「冷凍カツ」がレンジされて出てくる。冷凍カツはどこから輸入されているか、ここで使われるキャベツはどこのものか、外食産業だけは、消費者に説明しなくても良いというシステムは、可笑しいと思う。
 





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中国野菜輸入4割減、ギョーザ事件影響?キャベツ66%減(2008年3月6日22時00分 さん 読売新聞)
 農林水産省が6日発表した植物防疫統計(速報)で、2月第1〜3週に日本が中国から輸入した生鮮野菜が前年同期より約4割減ったことが明らかになった。

 1月末に発覚した中国製冷凍ギョーザの中毒事件以後、日本の食品メーカーなどが中国産品を敬遠し、輸入が大幅に落ち込んだためとみられる。事件を受けて中国当局は検疫体制の強化を打ち出しているため、今後さらに輸入が減ることも予想される。
 2月の第1週(3〜9日)から第3週(17〜23日)までに、国内73か所の植物防疫所に「中国から輸入する」と申請があった生鮮野菜は2万704トンで、前年同期の3万4329トンから39・7%減った。
 輸入量が多かった上位10品目のすべてで減った。なかでもキャベツ(66・7%減)、里芋(65・7%減)、オランダイチゴ(45・3%減)などの減少幅が大きかった。1月も輸入量は9・1%減少した。
 2月に入ると減少幅が急に拡大、第3週は60・8%減だった。今年1月中旬以降、中国中南部を襲った50年ぶりの大雪で農作物の収量が減ったことも影響していると見られる。
 植物防疫統計は、生か、生のまま冷凍された野菜が調査の対象で、加熱や塩漬けなど加工された野菜は含まれていない。2007年に中国から輸入した野菜は約54万トンだった。

ギョーザ中毒事件、2度目の合同捜査会議…国内混入を否定 (3月4日 )
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080131-1068087/news/20080304-OYT1T00602.htm
中国「食の安全」担当局長、「日程上の都合」で来日延期 (3月2日 )
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080131-1068087/news/20080302-OYT1T00657.htm
「日中で鑑定の試薬に違い」来日の中国側検査担当者 (3月1日 )
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080131-1068087/news/20080301-OYT1T00048.htm
警察庁長官、鑑定データを中国公安省に要求 (2月29日 )
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080131-1068087/news/20080229-OYT1T00832.htm
ギョーザ事件の中国側見解、泉国家公安委員長「理解しがたい」 (2月29日 ) http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080131-1068087/news/20080229-OYT1T00316.htm

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石田ふたみ