『日々の映像』

2008年02月13日(水)  凄惨な殺人(無理心中)

 日々の映像11年の記述中に、驚くような殺人事件を多く記述してきた。

 足立区の事件は実に凄惨事件といえよう。東京都足立区梅田の機械工の男性(52)宅で事件が起こる。死亡したのは、佐々木さん本人(自殺)、母親の得子さん(85)と、妻(49)とみられる女性。妻(49)とみられる女性の顔の損傷が激しく見分けが付かないという。なたで顔をめった打ちにしたようだ。

 都立高校1年の次男(15)は両手首を切り落とされて重態。次男は搬送される際、救急隊員に「おやじにやられた」と話して意識を失ったという。男性が書いたとみられる遺書のようなものが見つかり、同庁は男性による無理心中の可能性が高いのだ。

 日々の映像でなんかも書いたが、文部省は「教養とは構想力」であると言う。
私は「教養とは人権感覚」であると思っている。社会全体の「いじめ」は人権感覚の貧弱さか病根であると思う。今回の無理心中は佐々木さん(52)に人権感覚のかけらでもあればありえない事件であると思う。

 生涯青春の会の3月コミュニケーションセミナーの午前の講演は「結婚してはいけない人」である。30年以上家庭裁判所に勤め家事首席書記官として数多くの離婚の調停に立ち会ってきた人の講演である。男性であれば、女性に対する人権感覚が乏しい人が離婚になる場合が多いのである。憲法には「基本的な人権」とう言葉があるが、人権感覚が乏しいのが日本の社会だ。ヨーロッパで、今回のような無理心中があるのだろうか。

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無理心中か、足立区で3人死亡 次男「父親にやられた」
2008年02月11日朝日新聞
 11日午後3時半ごろ、東京都足立区梅田の機械工の男性(52)方の前を通りかかった人から、「シャッターの下から血が見える」と近くの交番に届け出があった。警視庁西新井署員らが駆けつけたところ、男性方の1階と2階で4人が倒れており、このうち男性と妻(49)とみられる女性、母親(84)の3人が死亡し、都立高校1年の次男(15)が重体。次男は搬送される際、救急隊員に「おやじにやられた」と話したという。男性が書いたとみられる遺書のようなものが見つかり、同庁は男性による無理心中の可能性が高いとみて調べている。
 調べでは、男性方は1階が作業場、2階が住居になっている。母親と次男は1階奥の裏口近くに倒れ、そばに血の付いたおののようなものが落ちていた。男性は1階の表のシャッターに近い位置で頭から血を流して倒れていた。妻とみられる女性は2階の廊下と部屋の間で見つかった。
 次男は後頭部が陥没し、両手首がほぼ切断されており、意識不明という。
 妻とみられる遺体のそばに血の付いた便せん1枚があり、「母親だけを連れていくつもりだったが、みんなを守れなくて」といった趣旨の内容が手書きされていた。警視庁は男性が書いたとみている。
 男性方は5人家族で、高校3年の長男(18)は事件当時外出していた。
 通行人からの通報を受け同署員が駆けつけた際、表のシャッターは下までおろされており、裏口も施錠されていた。
 現場は国道4号(日光街道)沿いの住宅地。
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東京・足立区で4人死傷、無理心中か…52歳父親が遺書
2008年2月11日 読売新聞

 11日午後3時45分ごろ、東京都足立区梅田2の機械工佐々木亨さん(52)宅のシャッターのすき間から、血が流れているのを通行人が発見、近くの交番に届け出た。
 警視庁西新井署員が駆け付けたところ、1〜2階で佐々木さんら家族3人が血だらけで死亡しているのが見つかり、二男の都立高1年晃さん(15)も後頭部の陥没などで意識不明の重体。晃さんが救急隊員に「おやじにやられた」と話したことや、佐々木さんが書いたとみられる遺書が見つかったことから、同署では、無理心中の疑いで調べている。
 死亡したのは、佐々木さんのほか、母親の得子さん(85)と、妻(49)とみられる女性。いずれも刃物による傷があり、晃さんは両手首が切断されていた。女性は顔の損傷が激しいという。
 佐々木さんは1階作業場のシャッターの近くで、得子さんと晃さんが勝手口近くで倒れており、2人のそばに血が付いたおのが落ちていた。妻とみられる女性は2階の住居部分で倒れていた。
 遺書は2階の廊下にあり、血の付いた便せんに「母親だけを連れて行くつもりだったが、みんなを守れなかった」などと書かれていた。
 同署によると、佐々木さん宅は、都立高3年の長男(18)も含めた5人暮らしで、事件当時、長男は外出していた。
 親類によると、佐々木さんは、父親から継いだ金属加工機械の販売を自宅でしていたが、最近、「機械が売れないので大変だ」などと漏らしていたという。
 現場は、東武伊勢崎線五反野駅の西約500メートルの国道4号線(日光街道)沿いで、住宅や町工場などが密集している。
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「母親だけを連れていくつもりだった」遺書みつかる 足立の一家死傷事件
2008.2.11 産経新聞
 東京都足立区梅田2丁目の機械工、佐々木亨さん(52)方で11日夕、佐々木さん夫妻ら大人3人が死亡、二男で都立高1年の晃さん(15)が両手首の切断と後頭部陥没で意識不明の重体となった事件で、佐々木さん方から亨さんが書いたとみられる遺書らしい文書がみつかった。また、家の中からは凶器とみられる血の付いたなたも発見された。警視庁西新井署は、無理心中の可能性が強いと見て動機や犯行の状況を調べている。
 調べでは遺書は2階に倒れていた妻の和子さん(49)とみられる女性のそばから見つかり、親族にあてたとみられる。便箋(びんせん)1枚で「母親だけを連れていくつもりだった」などと書かれてあったほか、「子供は関係ないけどやってしまった。みんなを連れて行く」という趣旨の文言などもあったという。
 晃さんは病院に運ばれた際に「おやじにやられた」などと口走っていたが、その後意識を失った。
 一方、凶器と見られるなたは1階作業場の奥にある部屋でみつかった。死亡した母親の得子さんは(85)はその近くに倒れていた。この奥の部屋に晃さんが倒れており、
亨さんは作業場で見つかった。
 こうした状況から、同署は、亨さんが得子さんと和子さん、晃さんを次々に襲った後、自殺を図った無理心中の可能性が高いとみて捜査を進めている。佐々木さん方は5人暮らしで、都立高3年の長男(18)は外出中で無事だった。
 この日午後4時20分ごろ、佐々木さん方の閉じられていたシャッターの下から血が流れているのを通行人が発見。近くの交番に届けた。西新井署員が現場にかけつけ、カギのかかっていたシャッターをこじ開けて現場に入り、4人を発見した。

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石田ふたみ