『日々の映像』

2008年02月07日(木)  過去の常識が通用しない

 生涯青春の会の会報を20回作成したが、この中で一番多く引用したのはアインシュタインの次の語録であった。
「常識とは、18歳以前の心につもりにつもった偏見以上の何物でもない。それから後に出会うどんな新しい考えも、この『常識』の概念と闘わねばならない」
自分の過去の常識にこだわって、新しい概念を否定する人が余りにも多いのである。過去の常識こだわっている人は、認知症のコースに乗っている人だと思うことがある。

 ソフトウエア世界最大手の米マイクロソフト(MS)は1日、インターネット検索世界2位の米ヤフーに、総額約446億ドル(約4兆7300億円)での買収を提案した。ヤフーの一般的な業績を引用してみよう。

売上高    69億6900万ドル(約7421億円)、 2007年12月期
当期利益は  6億6000万ドル(約702億円)。
(日本のヤフーには33.42%を出資している)
 
この会社を米マイクロソフトが4兆74300億円で買収したいというのである。こんな発想は過去の常識の中にはないと思う。このように私たちの理解が届かない変化が社会のあらゆる分野に展開されているのである。生涯青春の会で15名余りのグループよる「社会の情報交換会」を開いていくが、月を追ってグループが誕生していくと思っている。

米マイクロソフトがヤフーに買収提案、4兆7300 億円
2008年02月01日朝日新聞
マイクロソフト:ヤフーに買収提案 総額4 兆7000億円
                     2008年02月01日毎日新聞
米ヤフー買収案、対グーグルへ勝負手 マイクロソフト
2008年02月02日朝日新聞

グーグル、成長鈍化 ヤフーは減益続きリストラ着手へ
2008年02月01日朝日新聞

米グーグル、ネット上で無料ワープロ・表計算
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=AS2M1200E%2012102006

ネット仮想空間、音声通話も可能・3Diが技術開発
                      2008年2月5日/日本経済新聞
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米マイクロソフトがヤフーに買収提案、4兆7300億円

2008年02月01日   朝日新聞

ソフトウエア世界最大手の米マイクロソフト(MS)は1日、インターネット検索世界2位の米ヤフーに、総額約446億ドル(約4兆7300億円)での買収を提案した、と発表した。実現すれば、ネット関連事業の年間売上高は両社の単純合計で100億ドル程度となり、ネット検索世界最大手グーグル(165億ドル)に対抗できる規模になる。ネット事業で出遅れたMSは、ヤフー買収で一気に攻勢をかける狙いだ。
 米国の検索サイトの検索回数シェア(米コムスコア調べ)は07年12月時点で、グーグルが約58%を占めて圧倒。2位ヤフー(約23%)、3位MS(約10%)は後塵(こうじん)を拝しているが、買収が成功すれば対抗勢力として存在感が格段に増す。
 提案では、MSは現金と株式を組み合わせて買収する。ヤフー1株当たり31ドルで買い取るとしており、前日1月31日のヤフー株の終値に62%上乗せした。高額の条件でヤフーの経営陣と株主の同意を取り付けたい考えとみられる。MSは今年後半には買収手続きを完了したい、としている。
 ヤフーは1日、「我々が求めていない提案がMSからあった。ヤフーの戦略と長期的に株主価値を最大化するための行動として、慎重かつ迅速に検討する」とのコメントを出した。
 98年操業のグーグルは、検索エンジンの使い勝手のよさなどを武器にシェアを急伸。ネットサービスの先駆者として知られるヤフーはあおりでここ数年、低迷を余儀なくされている。ヤフーの07年10〜12月期決算は当期利益が23%減の2億ドルで、グーグルのわずか6分の1。業績回復に向け従業員1000人のリストラを打ち出していた。
 一方、MSも、ネット事業を新たな収益の柱に育てる方針で、強化を進めてきたが、シェアを得られず、十分な利益もあげられていない。ヤフー買収によって、先行するグーグルとの差を詰め、勢力図を一気に塗り替える考えとみられる。
 MSのスティーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)は「両社が一緒になれば、オンラインサービス市場における競争でより優位な地位になる」と述べ、買収への賛同を呼びかけている。
 MSは1日公表したヤフー経営陣にあてた手紙で、過去にヤフーに合併を提案したが、07年2月にヤフーの業績改善の可能性を理由に断られていたことを明らかにした。そのうえで「あれから1年たったが、競争環境は改善していない」として、買収提案に応じることを求めている。
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 〈マイクロソフト〉1975年にビル・ゲイツ現会長らによりコンピューターソフトウエア制作会社として設立。85年に最初のパソコン向け基本ソフト「ウィンドウズ」を開発した。07年6月期の売上高は511億米ドル。世界103カ所に事業拠点があり、世界での従業員は7万8000人。
 〈ヤフー〉検索サービスをはじめとするポータルサイトの運営が主力の米国のインターネット関連企業。95年にスタンフォード大のデビッド・ファイロ、ジェリー・ヤンの両氏が創業した。07年12月期決算は、売上高が69億6900万ドル(約7421億円)、当期利益は6億6000万ドル(約702億円)。日本のヤフーには33.42%を出資している。
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マイクロソフト:ヤフーに買収提案 総額4兆7000億円
                      毎日新聞 2008年2月1日
 【ワシントン斉藤信宏】米マイクロソフトは1日、インターネット検索大手ヤフーに対して総額446億ドル(約4兆7000億円)で買収提案したと発表した。現金と株式の組み合わせによる買収提案で、ヤフーの株式を1株当たり31ドルで購入する意思があると伝えた。
 ナスダック市場での1月31日のヤフー株の終値に62%の上乗せをした価格にあたる。買収提案の発表を受けて、ナスダック市場の時間外取引でヤフー株は急騰、60%近く上昇して29.95ドルをつけた。
 マイクロソフトは06年にもヤフーとの提携を模索し、両社で交渉を進めていた。ただ、ヤフー側の買収への反発が強く、実現していなかった。ネット検索事業を次の成長の柱と位置づけるマイクロソフトは、大手のヤフー買収により、最大手のグーグルを追い上げる狙いと見られる。
 マイクロソフトは、スティーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)名で声明を出し、「(統合により)我々は一般消費者や広告業界にすばらしいサービスを提供し、市場での競争力を高めることができる」と述べた。
 マイクロソフトはヤフーの買収で、両社に10億ドル(約1060億円)規模の効果が期待できるとしている。
 ▽マイクロソフト 米ワシントン州に本社を置く世界最大のコンピューター・ソフトウエアメーカー。ビル・ゲイツ氏らが75年に設立。パソコン基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」が主力商品で、圧倒的な世界シェアを持つ。最近はインターネット事業やゲーム機にも力を入れている。07年6月期の売上高は511億2000万ドル(約5兆4000億円)、従業員数は約7万8000人。
 ▽ヤフー 米大手のインターネットサービス会社。検索サービスやポータル(玄関)サイトの運営を主力事業としている。検索の世界シェアは約14%で、グーグルに次ぐ世界第2位。07年1年間の売上高は69億6900万ドル(約7300億円)。日本の「ヤフー」はソフトバンクが約41%の株を保有する筆頭株主となっており、米ヤフーは約33%の株を保有する2位の株主。


米ヤフー買収案、対グーグルへ勝負手 マイクロソフト
2008年02月02日01時13分 朝日新聞
 米マイクロソフト(MS)が1日、ヤフーへの買収に乗り出した背景には、急成長するグーグルと距離が開いていくのではないかとの焦燥感がある。IT(情報技術)企業の主戦場がネットサービスに移行する中で、基本ソフトや業務用ソフトが主軸のMSは低迷を続けており、事態打開のために勝負手を打たざるを得なくなったかたちだ。世界のIT市場の覇権を左右する買収がなるか。ヤフー側の反応が次の焦点になる。
 MSはこの日の電話会見で、スティーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)らが「提案は株主にとって魅力的なものだ。消費者や広告主、コンテンツ(情報の中身)制作者に、大きな利益をもたらす」と述べた。
 MSは1月31日付でヤフーの経営陣に送った買収提案の文書で、買収によって、研究開発費やコスト削減などによる相乗効果が見込めるとして、両社の「連合」の意義を強調。買収効果を約10億ドルと試算する。
 会見では、買収の「仮想敵」と見られるグーグルについて、「検索サイトで、独占状態にある」と指摘。買収により利用者の選択肢を増やすとも説明した。
 「世界のすべての情報を検索可能にするのが使命」と豪語するグーグルを、MSは「卓越したライバル」(ビル・ゲイツ会長)と強く意識してきた。MSは、ネット広告の市場規模が07年の約400億ドルから10年には約800億ドルに倍増すると予想。新たな収益源にしようと、昨年、ネット広告会社アクアンティブを創業以来最大級の60億ドルで買収するなどの手を打ってきた。が、07年10〜12月期決算はネット部門は増収となったものの、営業損益は2億ドルの赤字で不振は隠せない。
 「ネット事業のパイオニア」(MS)のヤフーの低迷はさらに激しい。減益が続き、リストラを打ち出したものの、市場では各社との提携のうわさがつきまとっていた。
 一方、グーグルは成長の勢いこそ衰えてきたが、事業は堅調に伸びている。検索技術の力で広告媒体として「一人勝ち」の様相だ。拡大戦略でも積極的で、他社の買収など成長への布石を着々と打ってきた。
 ただ、MSがヤフーの買収に成功すれば、従来の競争環境が大きく変わる可能性がある。問題はヤフーが提案を受け入れるかどうか。1日に出したコメントでは「我々が求めていない提案」と不快感を抱いているかのような表現をし、慎重に検討する姿勢を示した。
 ヤフーは「MS嫌い」として知られる創業者の一人のジェリー・ヤン氏がCEOに復帰。昨年、MSの合併提案を断ったとされるのも、ヤン氏らのMSに対する警戒感が一因と見られる。だが、独自路線に展望が見えにくいのも事実だ。
 大株主は、投資ファンドのキャピタル・リサーチ・アンド・マネジメント(11.36%)やレッグ・メーソン(8.86%)、投資信託のグロウス・ファンド・オブ・アメリカ(4.88%)など。もう一人の創業者のデビッド・ファイロ氏も6%弱を保有している。
 1日のニューヨーク株式市場では、ヤフー株は一時、前日終値比で50%高を上回る水準まで急騰した。株主の間で再編期待が高まれば、ヤフーも買収提案を簡単に断るのは難しくなる。一方、マイクロソフト株は2%弱、グーグルは約8%の下落で始まった。
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グーグル、成長鈍化 ヤフーは減益続きリストラ着手へ
2008年02月01日18時23分  朝日新聞
 主な米IT大手の07年10〜12月期決算が31日出そろった。インターネット検索の最大手グーグルは増益を確保したものの成長は鈍化。競合するヤフーは減益が続き、リストラに着手する。一方、ソフトウエア最大手のマイクロソフトは基本ソフト(OS)「ウィンドウズ・ビスタ」効果で大幅増益になった。
 グーグルは売上高が前年同期比51%増の48億ドル(約5100億円)、当期利益が同17%増の12億ドル(約1280億円)。ネット広告収入は堅調だが、2〜3倍の増益を続けていたかつての勢いは衰え、事前の市場予想も下回った。
 これに対し、ヤフーは売上高が同8%増の18億ドル(約1950億円)と増収を確保したが、経費が増えた影響で当期利益は同23%減の2億ドル(約220億円)にとどまった。従業員の約7%にあたる1000人を削減して収益力強化を目指すが、グーグルの背中は遠のいている。
 一方、マイクロソフトはビスタなどの販売が好調で、売上高は同30%増の163億ドル(約1兆7350億円)、当期利益は同79%増の47億ドル(約5000億円)だった。
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米グーグル、ネット上で無料ワープロ・表計算
 【シリコンバレー=村山恵一】米グーグルは11日、インターネット上でワープロや表計算ができる無料サービスの提供を始めた。マイクロソフト(MS)の基本ソフト(OS)に次ぐ収益源である業務用ソフト「オフィス」と競合する。新型オフィスの消費者向け発売を来年初めに控えるMSの戦略にも影響しそうだ。
 新サービス「グーグル・ドックス・アンド・スプレッドシーツ」はグーグルのサイトで登録手続きをした上で利用する。パソコンがネットに接続できれば利用可能で、特別なソフトは要らない。同社は今春、ネット対応のワープロソフト会社を買収し、6月には表計算サービスを始めていた。今回はこれらを統合し、使い勝手を良くした。
 1本400―500ドル程度するMSのオフィスに比べると機能は限定的だが、複数の人がネット上で共同作業できるといった特徴がある。グーグルは、複雑な文書の作成や計算が不要な個人、中小企業、教育機関などでの利用が見込めると期待している
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=AS2M1200E%2012102006

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                2008年2月5日/日本経済新聞 朝刊]

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石田ふたみ