『日々の映像』

2007年11月24日(土) リーダーに求められる素養の一つ


ここに言うリーダーとは企業経営者を含むことは当然である。

 ソフトバンク・ヒューマンキャピタルの「新社会人(2007 年4 月入社)の転職事情調査」と「中途転職市場の動向調査」のポイント箇条書きにしてみよう。
1、この春入社の6割が転職を検討、17%弱がすでに転職活動を開始
2、「転職検討理由」としては
1位:よりやりがいのある仕事に就きたかった  52.2%
2位:自分の能力やスキルを磨きたかった    48.8%
3位:自分のキャリアを向上させたかった    47.4%

上記のように直接的には、仕事内容や自身のスキル見直しといった具体的なことが、転職のきっかけとなっている。要は新入社員の能力向上が図れるようにリードしない会社は、新入社員がどんどん辞めていくデータなのである。この春入社の6割が転職を検討している・・・企業にとってはゾッするデータである。
今の瞬間は雇用関係があって、身は従っているが6割の社員の心は従っていないのである。この「心を掴む難しさ」をどれだけ深く認識しているか、これがリーダーに求められる素養の一つでないかと思う。

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この春入社の6割が転職を検討、17%弱がすでに転職活動を開始
                      (RBB TODAY - 11月20日)

ソフトバンク・ヒューマンキャピタルは19日、「新社会人(2007 年4 月入社)の転職事情調査」のまとめを発表した。

 同調査は、同社が運営する転職サイト「イーキャリア+」において、11月13日から14日までの2日間、会社に勤める全国の2007年度新社会人の男女400人を対象にインターネットアンケート形式で実施したもの。

 現在働いている会社に入社を決めた理由については、「自分の好きな仕事だったから」が47.0%、「職場環境が良い(駅または自宅から近い)から」が3.0%、「成長している会社だから」が22.0%で、全体の52.8%が「現在の仕事に満足している」と回答した。

 満足している理由については、「社内の雰囲気」が57.8%、「やりがい」が33.6%、「上司との関係値(人間関係)」が24.2%、「立地条件(交通の便が良い)」が18.5%。不満なポイントについては、「年収」が50.3%、「やりがい」が32.8%。

 転職を考えているのは62.0%で、うち16.9%がすでに転職活動を始めている。また、64.0%が「インターネットの仕事に興味がある」と回答し、興味がある業務内容は「ポータルサイト企画・運営」が17.8%、「インターネット広告」が15.4%、「SNS企画・運営」が14.7%。また、インターネット業界に興味がある回答者のうち78.8%が「インターネット業界で働いてみたい」と感じていて、その理由としては「自分のやりたい仕事だから」が44.1%、「社員の平均年齢が若そうだから」が28.4%、「給料が高そうだから」が23.5%、「勤務時間に融通が利きそうだから」22.5%などとなっている。

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ソフトバンク・ヒューマンキャピタルが運営する転職サイト「イーキャリア」は5日、「中途転職市場の動向調査」の結果の一部を公表した。
 過去1年以内に転職意向をもち、過去3カ月以内に転職サイトを利用したことのあるユーザを対象に、4月13日、4月27日、6月15日の3回にかけてインターネットアンケートを実施。男女1,030名(1回目)、男女1,854名(2回目)、男女791名(3回目)からの回答をもとに集計されたもの。


現在の職場の不満点

 まず「転職検討理由」としては「1位:よりやりがいのある仕事に就きたかった」(52.2%)、「2位:自分の能力やスキルを磨きたかった」(48.8%)、「3位:自分のキャリアを向上させたかったので」(47.4%)が4位以下に差をつけてランクイン。一方で「現在の職場の不満」としては「1位:給与・待遇」(33.6%)が「2位:人間関係(社内の雰囲気)」(17.8%)に大きく差をつけてランクインした。恒常的な不満としては給与などの待遇面が大きいが、直接的には、仕事内容や自身のスキル見直しといった具体的な出来事が、転職のきっかけとなっているようだ。


新しい職場での期待点

 一方で「転職に対する意識」においては、「転職先には、ある程度長い期間勤務したい」(77.0%)、「転職で、収入を増やし生活水準を上げたい」(67.1%)、「自分のキャリアに合った求人を紹介してくれるスカウトサービスは積極的に活用したい」(64.8%)、「次の仕事が無事に見つかるかどうか不安だ」(60.5%)といった意見が目立った。転職サイト利用の良否やキャリアアップなどについては、意見が分かれている。また「新しい職場での期待点」については「1位:仕事の内容」(45.2%)、「2位:給与・待遇」(33.2%)となり、「現在の職場の不満」の結果との食い違いなども見せた。

 「給与・待遇や社内の雰囲気に不満はあっても、転職ではまず仕事の内容を重視」というわけで、ある意味、転職に対する理由付けが、回答者のなかでも整理されていない印象を受ける。中途転職を考えている人は、このアンケート結果を参考に「転職したい理由」を今一度見直すことをお勧めしたい。

(冨岡晶@RBB 2007年11月5日 20:32)



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石田ふたみ