『日々の映像』

2007年08月31日(金) 日本とアメリカのホームレス



世界で最も豊かな国はアメリカである。
しかし、この国のホームレスは74万人もいる。人口が日本の3倍強といっても74万人は多すぎる。自由主義社会はある面では残酷な側面を持つ。

それに対して、日本のホームレスは、以下データの通り3万人前後である。
これが多いのか少ないのか・・・

8月29日に書いたネットカフェ難民など、さまざま情報を踏まえると、日本のホームレスは増加するといわねばならない。

平成11年 3月調査  16,247人(報告のあった自治体数 77市区)
平成11年10月調査  20,451人(同 132市区町)
平成13年 9月調査  24,090人(同 420市区町村)
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/03/h0326-5c.html








全米のホームレス数は74万人

自治体では支援と反発が交錯戸田邦信(2007-01-26 18:10)

ホームレスはアメリカだけでなく、世界各地で社会問題になっている(サンパウロで2006年10月撮影、ロイター) 公園の木の根元やベンチ、また高層ビルの脇で毛布などにくるまって寝ているホームレスにとっては、寒さがこたえる季節になった。こうしたホームレスは、豊かな社会といわれる米国において大きな社会問題になっているが、そのホームレスの数は2005年の段階で、全米で74万4313人に達しているという。この数字は、民間支援組織「ホームレスをなくすための全米連合」が今年1月12日に発表した報告からわかった。

 米メディアによると、同連合は、住宅都市開発省(HUD)や地方の支援関係者からのデータなどを基に推定した。寝る場所を毎日のように変えているホームレスの実数を掌握するのは、かなりの困難を伴ったという。全米規模の調査は1996年以来。

 11年前は、ホームレスの数が44万から84万人と推定されていた。前回は幅が相当大きかったが、今回の調査は、かなり正確に絞り込んだものになっている。

 74万人の各州の内訳を見ると、ホームレスが最も多い州はカリフォルニアの17万270人。同州だけで全体の4分の1弱を占めている。次いでニューヨークの6万1094人。以下フロリダ、テキサス、ジョージアの順になっている。

 各州でもホームレスの対応には頭を痛めている。人道的な配慮から各種の支援活動が行われているが、自治体によっては、ホームレスの締め出しに動くところも出ている。

 ホームレスになるのは、さまざまな理由がある。家に住む金銭的余裕がない。家庭内暴力で家出して住む家がない。ほかに、失業や病気、麻薬などの乱用や、刑務所から出所し、行くところがないといった理由もある。救援組織は、住む家を見つけ、ホームレスの人々が、早く自立し、仕事を見つけることを期待している。

 いくつかの自治体では、ホームレスをなくすためには住宅の確保が必要として、低所得者向けの住宅建設に乗り出している。

 一方、フロリダ州では、若者がホームレスを襲撃する事件も多発している。自治体の中では、公園で暮らすホームレスを警察が追い立てることがしばしば起きるなど、ホームレスの行き場も狭くなっている。

 米カリフォルニア州エスコンディド市では、救済組織「救世軍」が、冬場に雨が降り、気温が下がった場合にだけ、ホームレスを収容する臨時シェルター(40床)の開設の許可を求めたが、同市議会は1月に、これを拒否している。

 フロリダ州オーランド市では2006年に、教会関係者らがホームレスに対し、公園や公共の場所で、許可なしで無料の食事を与えることを禁じる条例を制定している。このため「全米市民自由連合」(ACLU)が条例は憲法違反だとして提訴している。

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石田ふたみ