『日々の映像』

2006年12月03日(日) <北朝鮮>労働者派遣で外貨、半額搾取か 

 2〜3年前まで北朝鮮のことは毎月のように記述していた。久しぶりに北朝鮮のことを書きたい。昨日民間の会社でいじめがあるとの問題を書いた。マクロで捉えればこのいじめは国家権力が伴っていないので、比較によっては深刻ではないのである。

 北朝鮮の国家権力のいじめは日本のいじめの比ではない。北朝鮮から欧州各国に数百人の労働者が派遣され、賃金の半分以上を北朝鮮当局に搾取されている可能性が高いとして、欧州議会が調査を始めたという。「欧州議会によると、北朝鮮からの派遣労働者はチェコ、ポーランドで確認されているほか、中東やアフリカ、ロシアも含めると全世界で1万〜1万5000人に上ると推定されている。北朝鮮が国際的な経済制裁などで困窮する国家財政を下支えするため、組織的に労働者を派遣している新手の外貨稼ぎとみられる」(毎日から)という。
 
 毎日新聞の調べでは、ポーランド北部グダニスクの造船所で働く男性労働者の場合、給与は北朝鮮の国営会社に直接振り込まれ、労働者の手取りは全額の3〜4割。労働者をあっせんする地元の人材派遣企業は、1人あたり平均で月4000ズロチ(約16万3000円)を平壌にある北朝鮮国営建設会社の口座に振り込むが、このうち労働者の手取りは5万〜6万円相当だと証言しているのだ。イバニー議員は「労働者は付き添いの政府関係者らに監視されるなど、非人道的な状況下で働いており、奴隷のような状況だ」と批判している。国家権力が国民のいじめに入ると想像を絶する内容となってくるのだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061202-00000009-mai-int

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石田ふたみ