| 2006年10月23日(月) |
食事を与えず餓死させる |
1997年から児童虐待に関することは毎年のように書いて来た。この10年で改善されるどころか悪化の一途のように思う。ショックを受けたのは<児童虐待>通告義務の拡大を教職員の4割が「知らない」と答えていることである.このことは2006年6月2日に書いたが、学校の先生に子どもたちを守ろうという意識の脆弱さに仰天した。 http://www.enpitu.ne.jp/usr2/bin/day?id=22831&pg=20060602
今日のテレビニュースで京都府の佐々木拓夢ちゃん(3つ)が自宅で、父親と同居中の女から虐待を受け死亡した事件を大きく報道していた。児童相談所に民生委員の主任児童委員が9月25日、「拓夢ちゃんの姿を見ていない」と通告した。更に同じ主任児童委員が事件発覚直前の10月16日に再度、「泣き声が聞こえる」と通告した。 しかし、児童相談所は具体的な調査は何もしなかったのだ。児相の黒川洋一所長は「緊急性を感じなかった。もっと詳しい状況が別ルートで入っていれば違った対応が取れたかもしれない」と話しているが、無責任逃れの言葉が空しく流れるだけだ。
近所の人たちの証言によれば「自治会から何度も訴えたのに福祉(事務所)も警察も動いてくれなかった」「こんなことになってから動いても遅い」と憤っているのだ。むごい話である。長男拓夢(たくむ)ちゃん(3)は食べさせられないことによる餓死なのである。体重が7キロと標準の半分ほどしかったという。顔全体に手で殴られた跡が数カ所あり、府警向日町署は23日、虐待したとして保護責任者遺棄致死の疑いで、佐々木容疑者と、同居の西村知子容疑者(39)を逮捕した。今になって逮捕してもどうにもならない。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061023-00000029-kyt-l26 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061022-00000053-mai-soci
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