| 2006年10月17日(火) |
景気戦後最長へ 57カ月連続回復というが |
現在の景気が、戦後最長の「いざなぎ景気」(40年11月−45年7月)と回復期間で並び、来月には戦後最長の更新がほぼ確実となったという。どうもこの表現が可笑しいとおもう。景気が回復しているという実感をもっている人は何パーセントいるのだろう。「平成14年2月から始まった今回の回復局面は57カ月連続だが、過去の大型景気と比べて実感に乏しいのが特徴だ」との指摘通りだと思う。
短くいえば企業収益が労働者に還元されていないのだ。内閣府幹部は「企業から家計への所得移転が弱まっている」(内閣府幹部)ことを踏まえ、「今後の所得の動向には留意が必要」と指摘している。今回の景気回復局面の実質成長率は、年平均2・4%と力強さに欠け、いざなぎの同平均(11・5%)の約5分の1でしかない。このことが、景気回復の実感に乏しい背景なのだろう。57カ月連続といってもスローな回復というのが実態だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061013-00000001-san-bus_all
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