『日々の映像』

2006年10月15日(日) <ノーベル平和賞>バングラデシュのグラミン銀行と総裁に

 久しぶりに気持ちの良い記述をすることになった。ノルウェーのノーベル賞委員会は13日、06年のノーベル平和賞を、バングラデシュの農村で女性たちに無担保融資を続けてきたグラミン銀行と、同銀行を設立したムハマド・ユヌス総裁(66)に贈ると発表した。同委員会は「永続する平和は人口の大半が貧困から抜け出す方途を見いだせない限り達成されない」〈毎日から〉とユヌス総裁と同銀行の活動を高く評価。授賞理由として「人類の半分を占める女性が男性と同等の立場で社会参加できない限り十分な経済発展と政治的民主化は実現しない」と指摘している。

 同銀行はこれまで660万人(97%が女性)に貸し付けし、うち98%が返済されるという目覚ましい実績を上げている。ユヌス総裁のアイデアはバングラデシュ以外にも広まり、現在は先進国を含む23カ国で同様の少額無担保融資の銀行が生まれている。

毎年グラミン銀行に助成金を出してきたスーザン・デービスさんはこう語る。
「ユヌスさんは汚職とは無縁で自分の価値観通りに生きている人です。だからこそ、だれよりもこの国に希望を与えることができたのだと思います。マハトマ・ガンジーのような人物といったらいいでしょうか。それともケネディかマーティン・ルーサー・キングJr.といったところでしょうか。なぜなら、彼が実行していることはバングラディッシュという国を超えて、世界中の運動に発展してきているからです」ムハマド・ユヌス総裁の理念と行動に触れる機会が多くなると思う。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061013-00000116-mai-soci
http://www.ochanoma.info/sc_bank.html

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石田ふたみ