| 2006年10月05日(木) |
「私の腎臓買って」複数病院に電話、相談 |
腎臓の売買はアジア・中東のことと思っていたが、日本でも腎臓を売る動きがあるようだ。このような動きは、貧しさの終着駅であることは言うまでもない。「臓器売買に絡むとみられる不審な電話や相談が、複数の大学病院や患者団体に持ちかけられていたことが5日、分かった」(毎日から)という。宇和島徳洲会病院の臓器売買事件が報道されていたが、同様の事例が水面下で行われている可能性があるのだ。
生体腎移植を執刀した宇和島徳洲会病院の万波誠医師(65)は裏で金品の授受は「氷山の一角だと思う」と証言している。患者が臓器提供者(ドナー)に謝礼を払うケースがほかにもあることを示唆している。日本でも臓器売買は広がっているのだろうか。
日本移植学会によると、国内で昨年実施された生体腎移植は834件。非血縁者間は約25%を占める。ここに金銭の授受の可能性があるのだ。非血縁者移植を多く手掛ける呉共済病院(広島県呉市)の光畑直喜泌尿器科部長(58)は「ドナーと患者の間でお礼のやりとりがないと100パーセント言い切れる医者は1人もいないと思う」と証言している。 臓器移植に伴う金銭の授受は法律で禁止している。生体間移植は、親族関係の確認方法や臓器提供できる人をどこまで認めるかなど、厳格なルールづくりが必要のようだ。ただ自らの貧困のために臓器を売ろうとする動きがあることを深刻に受け止める必要がある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061005-00000060-mai-soci http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/20061003/20061003_044.shtml http://www.nishinippon.co.jp/nnp/column/syasetu/20061003/20061003_002.shtml
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