| 2006年09月24日(日) |
ドイツリニア事故・技術神話の崩壊か |
7年ほど前の日々の映像でリニアモーターカーの批判を書いたことがある。そもそも地上を最高時速450キロで走るというから、狸一匹が正面からぶっかっても桁はずれの衝撃になる。熊がぶっかったら深刻な事故になりかねないとの印象を持ってのことであった。「狭い日本そんなに急いでどこへ行く」という文章で結んだ記憶がある。
22日にドイツで発生したリニアモーターカーの事故は、工業先進国ドイツの技術の粋を結集した超高速列車であるだけに関係者に衝撃を与えている。独政府や関連企業が事故直後から「リニアの技術は安全」と強調したため不信感が広がっている。背景には中国や独国内での巨額な建設計画があるようだ。ドイツのリニア「トランスラピッド」は「70年代から独政府が巨額の補助金を出して研究開発を進め、84年に実験線が完成。93年には有人走行で当時の世界最高時速450キロを記録。独政府は94年に建設・商用化法案を閣議決定し、議会も96年、建設を認めた」〈毎日から〉ものだ。 報道によればリニア「トランスラピッド」が走行中、停止していた工事用車両と衝突したという信じられない事故なのである。前方に危険物があっても自動停止しないようで何が技術だと言いたい。この事故で21人が死亡している。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/europe/news/20060923k0000m040152000c.html http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/europe/news/20060924k0000m030063000c.html
|