| 2006年09月17日(日) |
サルモネラ菌、採卵養鶏場4分の1で検出 |
卵ほど身近な食品はない。この卵の安全性に疑問があるのだから困ったものだ。 全国の養鶏業者が加入する社団法人「日本養鶏協会」が04年度、食中毒を引き起こす恐れがあるサルモネラ菌感染の初めての全国調査を行い、「調査した204の採卵養鶏場の4分の1以上にあたる54養鶏場の鶏舎と鶏からサルモネラ菌が検出されていたことがわかった」(9月15日・朝日から)という。農林水産省は来年度から、食品の生産・流通現場での微生物汚染の調査を始める方針を決めたというが、消費者が何に注意すべきかを明示しないのは片手落ちだと思う。
欧米で定期的に行われているサルモネラ菌の調査が行われているという。「全国調査は日本では行われておらず、汚染の疑いが高い場合などに自治体や業者が個別に調べているだけだ」(引用同)というお粗末さなのである。このため農水省は、生産から販売現場までの微生物汚染の調査を来年度からやっと始めるというから、消費者は自衛の手段を考える必用がある。サルモネラ菌に感染した鶏は、数%程度の確率で感染卵を産むという研究報告があるのだ。安全を考えるのであれば、生卵を食べる習慣を止めるしかないのだ。
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