『日々の映像』

2006年05月24日(水) 高校授業料減免の増加は何を語るか

 5月2日奨学金の需給学生が4割を超えていることを書いた。同じことを書くが教育費の過大な負担が少子化の最大の原因であると思う。政府はここに抜本的な改革を断行する気配がない。今まで作り上げたシステムが至上のものとでも思っているのだろうか。大学生を抱える家庭の実に41%の家庭の子息が奨学金(借り入れ)に依存している。これは子息が18歳以上であり、全員は大学に行かないので子息が理解できる範囲かもしれない。

 しかし、これが15歳の高校1年生であったらどうだろう。高校生を取り巻く環境も厳しい。家計の収支悪化で就学意欲を阻害する深刻な事態が起きている。「せっかく高校に進学しても学校納付金、授業料、夜間定時制高校の給食費を払えない。最悪の場合、学業を断念する生徒もいるのだ」〈日報社説から〉高校生を抱える年代の経済環境が一般の予想よりはるかに厳しいのではないか。政府・関係機関はこれらの実態を正確に把握する必要があると思う。

 公私立問わず高校生の授業料減免申請数が年を追って増えているのだ。「県教委がまとめた2005年4月から12月までの県立高校授業料減免生徒数は過去最高の4476人」に達している。これは県立高校全生徒3万64000人に占める減免対象者は12.3%。8人に1人の割合となっている。県内私立高校でも昨年9月現在、985人が授業料を減免されている。

 全国の傾向も同じであるのだ。文科省のデータによると00年度、全国の公立高校授業料減免者は約15万5007人。年々増え03年度は20万4900人と20万人の大台を超えている。授業料を払えない生徒が増えた原因は言うまでもなく家庭の困窮である。かつて「一億国民総中流」といわれた日本の社会は「勝ち組」「負け組」という言葉に象徴されるように格差社会がじわり広がっている。

 低所得の方は、生活のパターンを見直すことも必要だと思う。たばこを吸いながら、テレビで年金生活の苦境を訴える一人暮らし高齢者がいたが、なんともいえない違和感を覚えた。1日の米代は1箱300円のたばこで十分に間に合うのである。その他生活上工夫は山のようにあるように思う。自費で中国から新潟大学に来ている留学生がいる。彼らの生活環境は厳しい。今度彼らの代表を自宅に招いて、発芽玄米ごはん中心にして1ヵ月10000円少々で暮らすモデルを説明する予定である。(このとき使う玄米は2番米で10キロ2000円である)

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石田ふたみ