| 2006年04月18日(火) |
アスベスト:クボタが患者側と合意 早期の高額補償で決着 |
大手機械メーカー「クボタ」が前例のない決断を下したアスベスト患者に総額32億1700万円の救済金を払うことになった。大きな支出かもしれないが企業イメージのアップで大きなメリットがあるように思う。
大手機械メーカー「クボタ」(本社・大阪市)は17日、旧神崎工場(兵庫県尼崎市)の周辺でアスベスト(石綿)関連がんの中皮腫を発症した患者に対し、新たな補償として1人当たり2500万〜4600万円の救済金を支払うと発表した。対象は現時点で88人(うちクボタが把握する死者は71人)。支払総額は32億1700万円(平均約3650万円)に達し、患者側と合意した。訴訟せずに交渉開始から1年弱で、高水準の補償をするのは公害紛争としては前例がないのだ。 同社は、これまで通り個別に因果関係を認めたわけでないが、補償を決めた理由について「石綿を飛散させた企業の社会的責任がある」などと説明している。 同社と患者側によると、今回の救済金は、支給済みの見舞金・弔慰金200万円や、石綿救済新法による給付(療養手当月10万円、遺族弔慰金・葬祭料計約300万円)とは別途支給され、合計額は最高で5100万円以上になるという。
今までの公害は訴訟してから10年〜15年で判決が出て、やっと企業が補償に応じるというパターンであった。これらを踏まえるとクボタの今回の決断は今後の公害問題に決定的な好影響を与えると思う。
クボタの救済内容の骨子は次の通りである。 ▽石綿を取り扱った企業として社会的な責任を認める ▽救済金2500万〜4600万円を支払う ▽救済対象は、石綿職業歴がなく、1954〜95年に旧神崎工場から原則として1キロ以内に1年以上居住・勤務・学校のために滞在した人 ▽同社と患者側で「救済金運営協議会」を設置し、運営方法の要領を決める
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