『日々の映像』

2005年06月21日(火) 研修医教える指導医の2割がうつ状態

 医療に関係することで驚くような報道がある。6月15日に書いた「専門医の腹腔(ふっくう)鏡手術、半数が不合格」という報道である。この手術は毎年31000件も行なわれているが、その53%が不合格の技術水準で実施されているのだ。庶民は生活習慣を整えて病気にならないことである。

 前記の報道と同程度のショックを与える報道があった。なんと研修医を教える指導医の2割がうつ状態であるというのだ。文部科学省の研究班(研究責任者=前野哲博・筑波大助教授)の調査によると、「病院で研修医を教える指導医の2割が「うつ状態」に陥っている」(6月21日・朝日から)という。具体的に「週3日以上直接研修医を指導している実質的な指導者175人をみると、うつ病になる可能性が高い「うつ状態」と判断された人が37人(21%)にのぼった」と言うのだ。うつ状態の指導医が研修医に正常な教育が出来るわけがない。

 何故こんなことになるのだろう。原因の一つは指導者な立場にある医師があまりのも多忙であることだ。研究班は「対人関係や仕事の質よりも『仕事量が多い』ことをストレスに感じている人が多かった。実際、1週間の平均勤務時間は75.7時間と多く、『通常の診療だけでも忙しい中、さらに指導もしなければならず、負担感が強い』と分析」している。それにしても、大きな病院の指導的立場にある医師の2割がうつ状態と判断されていることは、驚愕に値することである。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
癒しの森680                                 2005年6月21日 

          梅田千代さんからの2通目の葉書

 2通の葉書とも梅田千代さんがお書きになった油絵が印刷されたものであった。1通は花を描いたF号で「一生青春・一生現役の花」と添え書きがしてあった。2通目の葉書は水仙で描かれた「ファンタジックの花の絵」であった。やや過大な評価でここに引用するのは憚る感じであるが、梅田千代さんの純粋な心を見習う意味で葉書の内容の一部を引用させて頂く。

 「石田様より命を頂き又生かして頂いたという感謝を持ちまして、毎日玄米おにぎりを頂いております。通じもよく体調がとてもよろしゅうございます。感謝・合掌‼・・・正に命を頂いて参りました。ほんとうに有難う存じました」
 
 余りにももったいない評価で恐縮の限りである。89歳になられた梅田千代さんの心の様相は、正に青春そのものである。サルエル・ウルマンの詩を下敷きにして、梅田千代さんに次の詩を送りたい。

   人は年を重ねただけ心は老いない。
   理想と感謝の心がなくなったときに老いが来る。
   千代さんは信念と感動と共に若く
   希望ある限り「一生青春・一生現役の花」である 
      







 < 過去  INDEX  未来 >


石田ふたみ