2005年01月03日(月) |
スマトラ地震津波(7) 悪夢のような惨状・大破局 |
スマトラ大津波の惨状をどう表現すればよいのだろう。次々と報道される惨状に接すると、人のささやかな生の営みの無力を痛感せざるを得ない。死者不明者十数万人、被災者約180万人と言う数字は、人の苦しみへの同情すら麻痺させかねない規模である。被災者への食料支援すら困難な状態なのである。「食料支援の必要な被災者が約180万人に上り、このうち最も被害の大きい同島北部の約100万人への物資提供には、さらに時間がかかるとの見通し」(1月3日・時事通信)であるという。感染症の前に餓死者が出るのでないかと思われるほどである。
地元メデアはこの惨状を「史上最悪の大破局」と言う言葉を使っていると言う。地球史から見れば、この地球は生物を絶滅に追い込むような変動を何度も引き起こしているのである。地球上でプレートが跳ね上がる今回のような津波は、数十年に一回は起るのである。以前癒しの森に書いたが、地球の約40キロのプレート(岩盤)が動くのである。この40キロの岩盤は、地球を1メーターとすると僅か3ミリ少々なのである。40キロのプレートと言っても、地球規模で見ればたまごの殻のように薄い。信じられないような微妙なバランスの上で、人類は母なる地球に生かされているのだ。
今日の毎日で主な国の緊急支援額が報道されていた。日本515億円、米国360億円、他その合計は1500億円余りである。壊滅的な社会基盤の回復と、生活の基盤を失った180万人を支援するには、この10倍でも不足であると思う。10倍の1兆5000億円と言っても、世界の軍事費の2%余りなのである。地球上に起ったこの大災害を契機に、全世界が軍事費を10%カットして救済に当てて欲しい。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 癒しの森508 2005年1月3日 箱根駅伝:駒大が4年連続5回目の総合優勝
箱根駅伝は親しみ深い。日々の映像を書き始めた2日目の1997年1月2日はこの駅伝のことを書いた。この時は駅伝の様子を短歌で書いたのである。今ひも解いて見ても当時の喚声が伝わって来るようだ。この日は6句書いたがその中の3句を引用したい。
・ 正月を 飾り続けた 風物詩 箱根を駆ける 青春群像 ・ 沿道を 埋め尽くして 拍手する 若さに送る 讃歌のエール ・ 全力を 絞り抜いての 力走に 感動伝わる 箱根駅伝
第81回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は、往路2位の駒大が4年連続5回目の総合優勝を果たした。史上5校目の4連覇という偉業を成し遂げた。駒大は往路優勝の東海大から30秒遅れでスタートし、7区で糟谷悟(3年)がトップへ。9区の塩川雄也(4年)が区間新記録をマークし首位を固めた。10区間217.9キロを10人で走りぬく箱根駅伝は、毎年選手達の熱い戦いによって益々人気が高まっている。まさに日本のお正月の風物詩である。スポーツが、どれだけ若い人たちの成長の糧となっているか計り知れない。 ・駒大の アンカー柴田の 晴れ姿 10人分の ガッツポーズだ
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