『日々の映像』

2004年10月09日(土) アメリカの常識は

 国内で常識では考えられない事件が続いている。 その一つは金融庁が、UFJ銀行と同行の旧役員らを銀行法違反(検査忌避)で東京地検に刑事告発したことだ。報道によれば大口融資先の回収見通しが悪化したことを示す資料のはいった段ボール箱100箱以上を隠し、融資先企業の財務資料を改ざんするなど常識では考えられない行動をとっていたようだ。大手金融機関のモラルがこの程度なのかとがっかりせざるを得ない。

 国土交通省は三菱製大型路線バスで、座席部品欠陥が原因の人身事故が発生した三菱ふそうトラック・バスを、改修を終えるまでは運行を見合わせるよう求める異例の通達を出した。対象台数は約2万8000台に上るが、調達できる対策部品は1万台分にも満たないため、同社は、「いつまでに改修を終えられるか不明」としているのだから常識では考えられない事態が続いている。素人が短絡的なことは書けないが、三菱自動車については、崩壊の坂を転がっているように見える。
 
 米調査団はブッシュ政権の開戦時、フセイン政権の脅威は低下していたとの公的見解をまとめた。ブッシュ政権の戦争の大義だった大量破壊兵器は見つからなかった。米大統領選の第2回政策討論会が8日、ミズーリ州セントルイスで開かれた。討論はイラク問題から始まった。イラクで大量破壊兵器を捜索した米調査団が開戦前に備蓄はなかったと結論づけたことについて、ブッシュ氏は「フセイン(元大統領)は国連制裁が解除されたら兵器を製造するつもりだった」と主張している。「フセインは核兵器を製造するつもりだった。だから開戦した」こんな非常識な説明に米国民は支持するのだろうか。11月の大統領選挙は、アメリカの常識が試されていると思う。
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癒しの森421                           2004年10月9日
         癒しの森を書き続けられるか

 読者の支援を受けて癒しの森の400回を越えた。これを書き始めてから、何回も行き詰まりの危機があった。その原因の一つは、社会に癒しの森の題材に出来るような事柄が少ないのである。今年5月末の癒しの森に取り上げるテーマに行き詰まり、一念発起して朝の散歩を始めた。この時の危機を救ってくれたのが6月に何回も登場していただいた「うにゃちゃん」であった。

 先月は、読者の感想が癒しの森を形作ってくれたといっても過言ではない。この癒しの森は以前に書いたが700回を目標としている。はたして続けることが出来るかどうか。出来るとすれば、読者との交流がこの紙面に登場することでないかと思っている。

 ポプラ社に出品した「英夫の愛の日記」に対して、たねもりしげるさんから次の感想を掲示板に書いて頂いた。心からお礼を申し上げるとともに、ここに掲載し今日の癒しの森とさせて頂きます。
「ぼくは『これをお読みにならないで下さい』の人種らしく、やはり本作に綴られた世界のなんと胸に眩しかったことか。ただそのような人種であってさえ、かつて胸に限りない夢や希望を抱いていたと云う記憶はあります。愛の喜びも。きっとそう云う最中にある若い方々にとって本作は素晴らしい心の糧となるでしょう。それをお書きになれらたことに脱帽でございます。」
   
   ・日々悩む 癒しの森の 一題に 友の寄稿で 若葉茂れり                           
   
     

 

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石田ふたみ