悠久の過去を知る、これは心の空間を広げる意味があると思う。いぜん青森の縄文遺跡の住居跡(復元したもの)を書いたことがある。僅か4畳余りの円形の住居であった。あのようなお粗末な住居で、今回のような台風に対して、どう対処したかが不思議なほどである。人類はあらゆる自然の猛威を乗り越えてこの地球上に繁栄してきた。人類の足取りが文字らしき記録で残っているのは、たかだか4〜5000年前のことである。 1万年前はどのようにして、生きていたのかは記録としてはないのである。現在の考古学では、180万年前に人類がアフリカで誕生し世界各地へ広がったとしている。この世界への人類の広がりは予想より早かったようである。「中国科学院などの研究チームが中国北部の132万〜166万年前の地層から、原人が作ったと考えられる石器類を多数発掘し、9月30日発行の英科学誌「ネイチャー」に発表した」(9月30日・毎日から)という。当然東アジアでは最古級の石器とであり研究チームは「アフリカを出た原人たちが、非常に速く北東アジアまで広がっていたことを示す証拠だ」(同)としている。遥か遠いことであるので、実感としては分かりにくい。万年単位の数字を並べてみよう。 ・アフリカ原人の誕生 180万年前 ・北京の北東約160キロにある馬圏溝遺跡の石器 132〜166万年前 ・アフリカから中国までの移動の期間 14〜48万年前 石器の材料はチャート石や安山岩、石灰岩で、打ち割った時にできる鋭い縁を刃物のように使い、石器の周辺からはハイエナやサイ、シカ、ダチョウなど多数の動物の骨が見つかったという。熱帯で生まれたアフリカ原人が132〜166万年前に北京の北東約160キロの寒い地域に適用して生きていたとは驚きであった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 癒しの森411 2004年9月30日 英夫の愛の日記の感想文 9月24日「英夫の愛の日記」をポプラ社に出品したことを報告させていただいた。早速30代の女性2人から感想文を掲示板に書いていただき、この場所を借りてお礼を申し上げたい。今日の癒しの森は、まゆみさんとあやこさんの感想文をもって、癒しの森の1本の木とさせていただく。 ・まゆみさんの感想文(9月26日) 「そうだっ!愛は「育てる」ものなのだ。まだ前半部分のみの感想なのですが見落としがちになりやすいシンプルでごくごく当たり前のことを改めて思い起こさせられました。「育てる」という意識をもってすれば自分の人生、何かが変わって見えてきそうです。ちょっと読んだだけでもこんな発見がありました」 ・あやこさんの感想文(9月28日) 「例えようのない 幸せな時間を過ごす事が出来たこの作品に感謝しています。初めのうちはなんともくすぐったく小躍りするような思いで読み進み、終わりに進むにつれ、気が付くと涙が溢れ止りませんでした。この気持ちは何だろう・・と自分に問いながら読み進みました。どこにでもある恋愛。誰でもが感じる思い・・それをそのまままっすぐに表現しきっているこの作品は素晴らしいと思います。感謝と歓喜でこうしている今も・・胸がいっぱいです。真っ直ぐなもの、真は 心にそのまま響きます。有難うございました。心から感激!!しました」 ・幸せな 時間が持てたと 友の文 歓喜の波動が わが胸を打つ
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