『日々の映像』

2004年09月16日(木) 世界の人口2050年には89億人に

 国連人口基金(本部・ニューヨーク)は15日、2004年版「世界人口白書」を発表した。これによると今年7月の世界人口が「63億7760万人に達したとする推計を明らかにした。1ヵ年の人口は昨年より7610万人増え世界人口は2050年に89億人に増えると見込まれる」(8月15日・共同通信)という。地球はこれだけの人口増に耐えられるのだろうか。問題の深刻さは人口増加の8割以上は開発途上国の貧困層なのである。レスター・ブラウンのエコノミー指標によれば、きわめて出生率が高い(女性一人あたり子ども7人以上)国は、アフガニスタン、アンゴラ、ブルキナ・ファソ、ブルンジ、リベリア、マリ、ニジェール、ソマリア、ウガンダ、イエメンといった16ヵ国なのである。平均で7人以上の子供を生むというから、人口が爆発するのだ。

 白書は「発展途上国の約3億5000万組のカップルが、希望する(避妊など)家族計画サービスを受けられないでいる」と指摘している。発展途上国では避妊用具すら行き渡っていないのだ。これら人口問題の取り組みのため、国連人口基金(ICPD)で2005年までに人口問題などへの取り組みのために年間61億ドルを拠出することを約束したにもかかわらず、実際に提供された金額は年間約20億−30億ドルにとどまっている。よって、ICPDは「各国が合意した目標達成への真剣な努力なしには、世界は貧困と環境破壊に苦しむことになる」(共同通信)と警告している。構図としては、先進国の支援なしでは人口爆発をとめることが出来ないのだ。「世界人口の3分の1近くは、14歳未満の若年層である。この史上最大の若年層グループが現在、あるいはもう間もなく生殖可能な年齢に達しつつあり、人口増加にさらに拍車をかけようとしている」(ブラウン指標から)とあるように、避妊などの家族計画サービスを受けられないと、深刻な人口爆発となっていくのだ。
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癒しの森 398                            2004年9月16日
          あたりに漂う 稲穂の薫り

 今朝は澄み切った晴天であった。顔を通り抜ける微風は、ややひんやりとしていて心地よく、まさに秋を彩る早朝の瞬間であった。歩き始めて20分余りのところは、稲の実りが広がっている。もう半分は稲刈りが終わっており、あたり一面に稲の香りが漂っていた。1996年10月同じような風景に遭遇して次の短歌を作った。
  ・路傍にて 黄金の稲穂の 近づくと 秋の大地の こよなき薫り
                      (2003年9月23日に掲載)   
 私の記憶のなかに刻まれている「こよなき香り」はどこから来ているのかと田に降りて観察すると稲の茎の香りであった。
  
 昨日の夕刻は、NPO法人の「Mado in 越後」のクルージンクでの集会に参加する。この会合は、農業(果実)の生産者、加工業者の持参する食べ物の試食会が中心に展開される。今回もそばの揚げ物・干し大根の辛巻・フルーツトマトを初めて食べる。ヘルシー・ライフから発芽玄米ごはんは、炊き方によってはこんなに美味しく出来ますと、一口おにぎりを、120個(60人分)持参して試食していただく。今までの常識を根底から覆す、食感と味覚があるのでかなり好評であった。試食した人の中から、栄養分を全て削り落とした白米ごはんから、発芽玄米ごはんに切り替える人が出てくるだろう。
   ・一面に 秋の風情が 広がって 微風に漂う 稲穂の薫り
     



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石田ふたみ