『日々の映像』

2004年05月19日(水) 年金未加入狂奏曲

 5月15日に書いたが、国民年金加入を法律で義務付けられたのは1986年4月なのである。それ以前は、国民年金加入は任意であった。この約18年以前の年金に加入していた、いないで論争するのは、無用な人間の争いの牙をかくした狂奏曲でないだろうか。

 民主党の小沢一郎代表代行は17日夜、党本部で記者会見し、自身に国民年金未加入期間(80年4月から86年3月までの6年間)、があったことを明らかにし、代表就任を辞退する考えを表明した。小沢氏は「政治責任が全くないとは言えない」(スポニチ)と辞退理由を説明した。これらの言動は1986年以前の未加入が明らかになった小泉首相を強く意識したものであろう。

 小泉純一郎首相は「責任は全くない」と説明している。小沢さんは18年以前の任意加入時期の未加入で、小泉純一郎首相の政治責任を追及しようとしている。これは捨て身で首相を追い込む小沢氏の戦略のようであるが、こんな幼稚なことで小泉首相を倒せるわけがない。小沢氏は小泉純一郎首相との「刺し違えを狙っている」(5月18日毎日)とあるが、こんな次元のことで一国の首相を倒そうとの発想があったとすれば、お粗末極まれリである。
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癒しの森270                           2004年5月19日           
         トヨタの利益:自力回復の象徴
 
 日本は讃嘆の文化が貧弱だと思う。癒し森を書き始めた動機はここにあった。最初の頃は、毎日連続して100回まで書けるかと思っていたが、どうにか続き今日で270回となった。最近はよき理解者・協力者が私の目の前に登場してきたので、この癒しの森も何とか続くのでないかと思っている。癒しと讃嘆の文化を1人で発信し続けることは不可能である。よって、時期を見て共著のかたちを取っていければと思っている。

 トヨタ自動車の最終利益が、日本企業として初めて1兆円を超えた。日本の国家の出来事としても素晴らしいことだと思う。。トヨタはハイブリッドカー「プリウス」の発売で、環境問題に真剣に取り組む企業イメージを世界に発信した。 販売台数で見れば、米GMが800万台を超えて首位、米フォードとトヨタが670万台で並ぶ。しかし最終利益を見れば、「首位のトヨタに日産、ホンダが続き、GMは4位だ」(5月16日・毎日から)GMは世界トップといっても最終利益ではホンダ以下なのだ。トヨタの利益はデフレ経済の下で、自力回復を果たした多くの日本企業を象徴するものといえよう。
  
  ・堂々と 日本企業の この力 勝利の象徴 トヨタ自動車
     


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石田ふたみ