| 2004年05月01日(土) |
国民年金:閣僚・管氏の未納問題 |
年金の未納者が続出するという「未納ドミノ」が与野党を直撃するなか、年金法案が衆院厚生労働委員会で可決された。法案をめぐって責める民主側は、説得力のある対案を出せぬまま、自公が組み立てた年金改革が動き出すことになった。 菅氏は23日に未納が発覚した中川昭一経済産業相ら3閣僚を「未納3兄弟」と呼ぶなど口ぎたなく徹底的に批判していた。ところが、管氏自身に未納があったというから滑稽な話だ。 かつて辻元清美元衆院議員が鈴木宗男元衆院議員を「疑惑の総合商社」と徹底的に批判していたが、まもなく自身の秘書給与スキャンダルが発覚したことを思い出した。 未納の問題は、(1)国民年金、会社員の厚生年金、公務員の共済年金などの公的年金制度の複雑さ(2)未納・未加入問題に対応すべき社会保険庁の体制の不備(3)転職により別の制度への加入を迫られる煩雑さが原因であると思う。 公党の代表である菅氏が、「未納3兄弟」と口を極めて与党を批判するほどのことでない。まして自分の未納が発覚すると「何らやましいところはない。行政的なミスだ」と強弁するようではどうにもならない。 厚労省によると、国民年金保険料の未納率は02年度で過去最悪の37.2%に達している。今回の未納問題で更に「空洞化」が「年金不信」を増幅する危険があるように思う。 ―――――――――――――――――――――――――――― 癒しの森252 2004年5月1日
日本人の国民性調査
情報はどう捉えるかが重要なのである。おなじ統計の捉え方でも記者・新聞社によって異なる。日々の映像は「このニュースはこのように捉える」と捉え方の一例を提供しているのだ。よってこれからも日々の映像を書き続ける意味があると思っている。私の捉え方と異なる人もいるのは当然だ。
文部科学省統計数理研究所の2003年「日本人の国民性調査」が発表した。産経新聞は「『心の豊かさ』の面で日本の現状を『良い』と感じている人は25%、生活水準の面でも良いは50%にとどまり、ともに過去最低」と説明していた。 共同通信の報道も産経と同じ視点で書いていた。私は、「心の豊かさの面で日本の現状を良い」と感じている人が25%もいることはたいしたものだと思う。
産経・共同通信の視点は「生活水準の面でも良いは50%にとどまり、ともに過去最低だった」としている。しかし生活が良いとしている人が50%もいるのだから豊か社会といえると思う。
毎日新聞はこの統計を「楽しみは男女どちらが多いか」に視点で報道していた。人生の楽しみは男女どちらが多いかの問いに対して、男性は70年代の60%から50%に減少し、女性は70年代の10%から56%に上昇している。この統計に基づけば、日本の社会は10年単位で確実に良くなっていると評価できる。 ・情報は 受け止め方に 落差あり 意見の交換 楽しくもある
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