『日々の映像』

2004年03月10日(水) 浅田農産の会長夫妻が自殺

 鳥インフルエンザウイルスは、野生のカラスから鳥からも検出され、今後の推移に大きな関心を持たなければならない。この問題は自殺という悲劇を新たに生み出した。京都府警の浅田農産への強制捜査を前にして、浅田農産の会長夫妻が自殺した。このような窮地に追い込まれ、経営者が自殺する例は多くあるが、夫婦で自殺する例はほとんどない。それだけにこの問題に関する行政の対応が適切であったかが問われるように思う。
  
 この悲劇を書き留めておこう。午前7時48分ごろ、同社従業員から「会長と奥さんが首をつった」と110番があった。姫路署によると、夫婦は1本のクスノキの枝に背中を合わせて麻縄で首をつっていた。救急車が駆けつけた時には、既に息がなかった。署員が到着した時には、長男の秀明社長(41)が2人をおろし横たえていたという。(毎日から)長男秀明さん(41)が、わが父母のクスノ木にぶら下がっている姿を見た時の衝撃はいかばかりであったか。  

 浅田農産は本来、鳥インフルエンザウイルスの被害会社なのだ。ミスといえば府への報告が遅れたことによる激しい批判であった。2人はこうした状況に絶望して死を選んだのだろう。長男の秀明社長は両親の自殺について署員から事情を聴かれた後、泣き崩れたという。
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癒しの森201                           2004年3月10日
         森光子さんの「放浪記」1700回

 森光子さんの「放浪記」のことは、癒しの森88(2003年11月14日)で書いた。なにしろ、1961年の初演以来42年間、ロングラン記録を更新中であった。そして3月3日、名古屋市の中日劇場昼の部公演で、前人未到の1700回という大記録を達成したのである。

 1700回の公演を終えた森光子さん(83歳)の挨拶は「皆さまが1700回を積み重ねてくださいました。心からお礼申しあげます」と挨拶すると、場内は割れんばかりの拍手に包まれたという。

 この舞台の上演時間は癒しの森88にも書いたが3時間半もあるのだ。演技はもちろん体力も必要だ。前半の林芙美子役は22歳の年齢だ。この役を83歳の森光子さんが演じるのだから凄いものだ。喜びを爆発させる「でんぐり返し」も披露する。こうしたシーンのために毎日欠かさず体を鍛えているという。この舞台へのエネルギー、執念は凄いものである。

 2月15日友人の提案(百歳まで生きようじゃないか!の会)のことを書いた。森光子さんに見習って、100歳の前に85歳まで各自がなにをするかを明確にする必要がある。

  ・光子さん 明るさ優しさ、おおらかさ 八十越えても 燦と輝く 

     


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石田ふたみ