2004年02月12日(木) |
ブッシュ大統領の弁明 |
2月6日に「大量破壊兵器なしの顛末」と題して少々記述した。攻撃理由であった大量破壊兵器がなかったことに対して、アメリカの世論はどう反応するのだろう。ブッシュ大統領の少々の弁明で由とするのだろうか。
ブッシュ米大統領の弁明に目を通してみよう。ブッシュ米大統領は8日、米NBCテレビの政治討論番組に出演し、イラクの大量破壊兵器(WMD)が見つからない問題で「サダム・フセイン(元イラク大統領)は危険な男だった。少なくとも兵器をつくる能力はあった」(2月9日・朝日から)と述べている。WMDの製造能力を根拠にして、イラク戦争を改めて正当化しようとする論理は飛躍している。
WMDの存在を示す根拠があいまいだったのにもかかわらずなぜ開戦に踏み切った下との視点での追求は続くのではないか。大統領はこれまで「フセイン政権を打倒して世界はより安全になった」(引用同)という説明で戦争を正当化してきた。しかし、これも余りにも短絡的な説得である。
思考が西側陣営であるわれわれでも、ブッシュ大統領の説明が正当な判断であったとは受け止められない。いわんや、反米意識を叩き込まれたアラブの大衆が納得できるはずがない。アラブの怨念は、深く広がり時と共に高まるように思う。 ―――――――――――――――――――――――――――――― 癒しの森173 2004年2月12日 百歳でまだまだこれからの平山直八さん
平山直八さんのことは2月10日に名前の紹介程度に留めた。しかし、この人のことを書いた1998年1月18日の日々の映像を読んでみると、この人の生きる力の凄さに圧倒される。この癒しの森に引用して、改めて平山直八さんを顕彰したい。
「『潮』2月号に元気な百歳の弁護士平山直八さんのことが出ていた。1897年生まれなので百歳を超えている。小学校の教師をしながら、中央大学の夜間部の通い、33歳の時に司法試験に合格、60歳まで教員生活を続け、その後40年間弁護士として活躍している。百歳になった今でも、離婚・相続などの相談に応じている。このほか東京北区で生涯教育奉仕団を作り、老人ホームを訪問して入居者達を励げましたり、いじめや不登校などの教育問題にも懇談会を開くなど第一線で取り組んでいる。 平山さんの語録がある。『まだまだこれからです。もっと社会のお役に立ちたい』と意気軒昂で、その旺盛な活動は衰えを知らないという」
昨日の飯田国彦氏の論旨に基づくと社会貢献という意識と行動が、有効ホルモンを分泌させ免疫力を向上させ全細胞の活性化が計られているのだ。それゆえ、百歳になられても「まだまだこれからです」という意欲が現われるのだろうと思った。
・人のため 命を燃やして 百歳に 人の鏡か 「まだまだこれから」 (短歌は1998年1月18日の日々の映像から)
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