『日々の映像』

2004年02月02日(月) 長男を餓死寸前まで虐待

 日々の映像は今年で8年目に入った。この間に多くの異常人間のことを書いてきた。大阪岸和田市で起こった虐待事件は、ここに書き留めざるを得ないだろう。なにしろ、長男を餓死寸前まで虐待したというから驚きだ。  
 事件発覚後さまざまな波紋が広がっている。「事件発覚後、長男の通っていた中学校で、心理的動揺やストレスを訴える生徒や教師が相次いでいる」(1月30日共同通信から)という。中学校にはスクールカウンセラー(臨床心理士)が1人いるが、府教育委員会と岸和田市教委は2人増やし、心のケアに当たらせるとのこと。
 具体的には、虐待された長男を知っている女子生徒がむごい被害を思い出し、授業中に突然泣き出すようなことが起こっているのだ。先生のほうは虐待を疑いながら救えなかったことに責任を感じ、精神的なダメージを受けているという。責任感のある先生ほど生徒を救えなかったダメージが強いと思う。
 それにしても、わが子に食事を与えずに、暴力を振るい(壁に血痕の後が残っている)餓死寸前まで追い込むとはまったくひどいものだ。ここで同じ視点で何回も書いてきたが、人間は一定の教育(家庭教育を含む)を受けないと、まともな人間にはなれないのだ。1997年5月16日少女達の売春に関連してルソーの言葉を引用した。日本の社会は、教育の原点を確認しなければならないことが余りに多いと思う。(メモ スクールカウンセラー)

     「教育の目的は人間を作ることである」
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癒しの森164                             2004年2月2日

            松井にプロスポーツ大賞 

 平成16年1月27日、総理大臣官邸で日本プロスポーツ大賞授賞式が行われた。 日本プロスポーツ大賞はその年のプロスポーツ全般を通じ、最も貢献度の大きい業績を残したと認められる個人・団体に対して与えられるものだ。
 2003年のプロスポーツ大賞はヤンキースの松井秀喜選手が選ばれ、小泉総理から内閣総理大臣杯が授与された。この時 松井選手からは小泉総理に「バットとスタジアム・ジャンパー」が贈られ、小泉総理はそのバットで素振りを披露しながら、上機嫌のひと時を過ごしたとのこと。小泉首相は松井選手に「いつまでも米国でがんばってくれ。そしてアメリカで最も有名な日本人になってくれ」と激励している。
 松井は2度目となる今回の受賞について「アメリカという違うフィールドでプレーしているにもかかわらずこの賞を受賞できたのは、日本人の誇りを持って戦っている気持ちが皆さんの心に少しは響いたのかなと思っています」(スポニチから)と言っている。今年も癒しの森で松井秀喜を理解する旅に出ようと思う。今回の松井を理解する語録は「日本人の誇りを持って戦っている」である。   
    
 ・胸中に 誇りを抱いて 努力する 大人(だいじん)松井の 未来燦たり
     


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メモ  スクールカウンセラー
いじめや不登校、非行対策として都道府県・政令市教委が行っている事業。非常勤の臨床心理士や精神科医、大学研究者らが小中高校に週2回程度出向き、悩みを抱える児童生徒の相談を受け教師へのアドバイスを行う。国が事業費の半額を補助する。1995年度から全国の小中高校約150校で調査研究が始まり、神戸市の児童連続殺傷事件が発生した97年には約1000校に増えた。その後も広がり本年度は約6500校に派遣されている。

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石田ふたみ