2004年02月03日(火) |
日亜化学は特許の対価200億円を支払え |
日本企業は研究者の扱いを、根本から見直さなければならない時代になった。光デスクの再生装置に関する特許をめぐり東京地裁は日立に対して1億6000万円の支払いを命じた。(詳しくは省略) 中村修二元社員(現米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授)の職務発明をめぐる訴訟で東京地裁は、日亜化学工業に200億円の支払いを命じた。日立製作所に対して、元社員に1億6000万円を支払えという東京高裁判決がかすむ超高額判決だ。
この判決は多くの研究者を抱える日本企業全体に大きな分岐点を与えるものとなる。日立は東京地裁の判決を不満として即日控訴している。しかし、1億6000万円のことでいたずらに元社員と長く争うことは、現研究社員の影響などを考えると適切とは思えない。
日亜化学工業と中村氏の争いは有名であった。なにしろノーベル賞に値するといわれる青色発光ダイオードの開発を行った中村修二氏(49)に対して会社が支払った2万円の報償金が「相当の対価」に当たるかが争われていたのだ。200億円は空前のものだが、司法の判断を根底から否定は出来ない。 _______________________________ 癒しの森165 2004年2月3日 女子マラソン アテネの切符は誰に 昨年9月に世界陸上が行われ野口みずきが「銀」に輝きアテネの切符を手に入れた。このレースで坂本直子は4位であった。全く予想外であったのが、昨年11月16日に行われた東京国際マラソンであった。あの高橋尚子が30キロ過ぎからスピードが止まってしまい2位(日本人では1位)に終わってしまった。2位で2時間27分21秒ではすんなりアテネの切符というわけにいかない。
1月25日の大阪国際女子マラソンは世界陸上で4位であった坂本直子(23)が優勝した。新聞の予想によると坂本直子(23)はアテネ五輪出場が決定的になったようだ。残るはあと1枚である。
最後の選考レースとなる3月の名古屋に高橋尚子が出場するのか、それとも過去の実績と東京マラソンの成績で評価を待つのか、どちらかと言えば前者を選んで欲しいものだ。 ・先輩の 尚子に挑む 直子あり アテネで燃える 3人娘 _______________________________ メモ 特許法35条 職務発明の権利と義務を定めている。特許権は発明者に属するが、会社は自動的に使用権を得る。会社が特許権を引き継いだり、独占使用権を得るには、発明者に相当の対価(補償)を支払わねばならない。
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