『日々の映像』

2003年12月31日(水) 2003年が過ぎ去る 

 早いもので今年最後の12月31日となった。日々の映像は1997年1月1日から書き始めたので、今日で満7年2555日1日1枚のエッセイを書いてきたこととなる。エンピツで公表したのは、2002年1月1日分からである。それでもここに2年分の日々の映像を収録することが出来た。今年の最後に当たり、憎悪と暴力が終焉に向かうことを祈って、以下の文章で結びたい。

     今年の最大のニュースはイラク戦争
     増幅する暴力と憎悪が渦巻いている
     化学技術は、巨大な破壊の手段を生み出した
     人類は、この星すら破壊するのか
     どうしたら、恐怖と悲劇を過去のものに出来るのか
     アラブ諸国は過去の歴史を乗越えねばならない
     憎悪を乗越えテロは「悪」との啓蒙が必要だ
     アラブ諸国は「自爆テロ」という
     悪魔の思想と言論で戦わねばならない
     これに勝利するまで、中東の平和は訪れない。
     


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癒しの森132                           2003年12月31日
               シラーの語録
 
 年の暮になると、各地でべートウベンの「歓喜の曲」が歌われる。12月19日に書いたように「歓喜の歌」をEUの“国歌”とすることが欧州憲法案に盛り込まれることになった。これだけ世界で愛されている歓喜の歌がEUの“国歌”となるのだから素晴らしいことだ。

 それにしても、この詩を書いたドイツのフレデリック・ヴァン・シラー(1759〜1805)という人も凄い。同時代のゲーテと共に国民的詩人と讃えられている。詩では哲学思想史の傑作『理想と人生』『散歩』などがある。2003年12月31日をしっかりと意識する意味で、世界格言集から、シラーの言葉を引用したい。
    
 ・人生において、諸君には二つの道が拓かれている。
  一つは理想へ、他の一つは死へと通じている。

 ・人生はほんの一瞬のことに過ぎない。死もまたほんの一瞬である。   
 
 ・人間を偉大にしたり卑小にしたりするのはその人の志である。

 ・人生は退屈すれば長く、充実すれば短い。

 ・「時」の歩みは三重である。未来はためらいつつ近づき、
  現在は矢のように速く飛び去り、過去は永久に静かに立っている。

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  メモ、今年の10大ニュース(世界日報から)

     国内
     1、イラクで邦人外交官殺害 自衛隊派遣を決定
     2、総選挙で二大政党化進む
     3、長崎事件など少年犯罪凶悪化
     4、有事関連3法が成立
     5、中曽根、宮沢両氏が総選挙不出馬
     6、阪神18年ぶりのリーグ優勝
     7、松井ら日本人選手が活躍
     8、りそな銀に公的資金投入 足利銀国有化
     9、テレビ50周年で不祥事続出
     10、拉致未解決のまま万景峰号入港
  
     海外
     1、米英軍イラク攻撃、フセイン元大統領拘束
     2、新型肺炎(SARS)が各国で猛威
     3、世界各地で爆弾テロ相次ぐ
     4、北朝鮮NPT脱退も、6カ国協議に応じる
     5、中東和平へ行程表提示も、暴力の連鎖やまず
     6、欧州襲った熱波と豪雨
     7、スペースシャトルが空中分解
     8、中国国家主席に胡錦濤氏
     9、中国が初の有人宇宙船打ち上げ成功
     10、イランで大地震、死者2万人超に
     10、韓国政界混乱続く
     










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石田ふたみ