『日々の映像』

2003年04月06日(日) 大島農水相、元秘書の疑惑で引責辞任

 ことの発端は、今回の場合も週刊誌の報道であった。疑惑の舞台は230億円の八戸市民病院移転新築工事。この工事に絡んで、宮内・前政策秘書が数千万円を授受したとの疑惑である。ただし疑惑の金は大島農水相には渡っていないとしている。

 真相がどれだけ明らかに成るか分からないが、疑惑の主役である宮内・前政策秘書の妻が3月29日に自殺している。遺書はなかったというが、ああそうでしたか・・と思う人は誰もいないと思う。

 大島農水相は翌30日に「深く悲しい出来事がきっかけであったかの知れないと述べて辞任を決断した」(3月31日・東奥日報から)と言うから宮内前政策秘書夫婦に多くの負担をかぶせていたと思われる。はたして、大臣の辞任だけで幕引きになるのだろうか。野党とマスコミの追求は、更に激しくなる雲行きである。

 この辞任報道があったので、以前読む機会があった東奥日報と河北新報をインターネットで開いてみると、ほぼ連日のように疑惑報道が続いていたのだ。大島農水相はいつも苦しそうな表情で国会答弁をしていた。「・・元秘書官の口利き疑惑が浮上し、6カ月の大臣在職中、皮肉にも同種の疑惑に追われ続けた末の辞任だった」(1日・河北新報から)というから「政治と金の問題」でまた政治不信が拡大すると思う。

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石田ふたみ