2003年03月14日(金) |
働く女性に原因不明の病気 |
プレジデントの3月3日号は、「心の不安定症候群」という特集であった。そのボリュ-―ムも30ページに渡り「職場の異常度チェック」「心の不安定症候群極密カルテ」「組織のメンタル危機管理」「悪玉ストレスをバラ撒く上司」「部下をうつにする言葉集」「男たちのうつ病最前線」などの項目で展開し、激しいストレスのある男性社会に視点を当てた記述であった。
具体的なことはここでは取上げないが、話をする、相談する相手を持っているかどうかが、1人の人間の運命をも左右するのでないかと思う。
ストレスは、男性だけにあるものでない。むしろ女性の方がストレスの発散の機会が少ないのが現実だ。働く女性が罹る原因不明の「線維筋痛症」という全身の痛みの病気がある。「30〇代〜60代の女性を中心に増えている『線維筋痛症』の実態解明などに取り組むため専門医らが13日、研究会を発足させた」(14日・毎日から)
米国の学会指針では「原因不明の痛みが3カ月以上続き、首や背中、手足など全身18カ所の内11カ所以上で押して痛みが出ると、この病気と診断される」(同)という。患者の多くは、仕事、家庭などに問題を抱えており、過剰なストレスがこの病気の原因と指摘されている。ストレスとどう対峙し、どう乗り越えるか、この智慧が最も求められる時代といえる。
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