『日々の映像』

2003年02月07日(金) 日本の輸入相手の第一は中国

 昨今はあらゆる物が下落するというデフレが続いている。電気大手が足並みを揃えて賃下げを行なう雲行きだ。このような流れから、更に消費が落ち込んで、いわゆるデフレスパイラルの死の谷へ落ち込む危険がある。よって、政府はインフレ目標(物価上昇目標)を想定するなど未知の施策を試す動きだ。上がりすぎた物価を抑え込むための政策はあるが、デフレを治める決定的な対策はないに等しいのだ。
 日本にデフレの嵐を吹き込んだ犯人の一人は中国製品の輸入だ。自由貿易が基本であるから 安いと言って文句をいう訳にはいかない。中国製品といってもその大半は、日本企業が中国で作る製品だ。「02年の輸入額の内中国からの輸入シェアは18・3%」(1月30日 朝日)となっている。衣料品、玩具、靴などは店頭を席捲している。
 この輸入の内33%は機械機器で占められている。一つ例をあげると、NECはパソコンの70%に当たる120万台を中国に拠点を持つメーカーに委託する。これでは、物価が上がることは考えられない。1月18日に記述したが中国産の5万円を下回るパソコンが登場してきた。この格安パソコンの販売会社アメリカの企業だ。インフレ目標論者は、中国の秩序と工業化の脅威、そして新たな挑戦者の姿を知らないのだろうか。

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石田ふたみ