『日々の映像』

2002年09月13日(金) 東電の驚くべき報道

 東京電力の関係者は、何を持って安全だといってきたのだろう。危険性が高いのでヨーロッパなどでは中止となっているプルサーマルを日本で実施しようとしているが、今回の一連の問題で実施が見送られるのではないだろうか。それでも実施に移すのであれば、安全に対して、ただ狂信しているだけの印象を受ける。

 次の報道をどう受け止めれば良いのだろう。「94・96・97年の3回の定期検査でゼネラル・エレクトリック(GE)社側からひび割れの兆候を指摘されていながらも国への報告書には3回とも『異常なし』と記載していた」(9月9日 日経)という。しかも、97年のEG側からの報告書には2センチ程度の兆候が2箇所あると具体的に指摘しているのである。

 東電は、GEの指摘から八年間も修理を行なわずに運転を続けてきたことになる。今時分になって、東電の柏崎の所長が「補修部門の担当者が『異常なし』と判断したことに調査している」と説明しているのだ。こんな悠長な対応ではたして原発の安全の確保が出来るのだろうか。

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石田ふたみ