『日々の映像』

2002年09月08日(日) 環境・開発サミット閉幕

 南アフリカ共和国で開かれていた「持続可能な開発に関する世界首脳会議」(環境・開発サミット)が4日に閉幕した。新聞などの論説は、米国の京都議定書の離脱・世界首脳会議となっていても米ソ首脳の不参加などで、この会議が成功したのかとの疑問の見方である。たしかにこのような見方もあるようだ。

 しかし、この10日間の会議で190以上の国が参加、人員にして2万人近いNGO(非政府組織)が参加したというから、過去最大級の国際会議であった。1つ1つの環境問題に対する方針を決めることは難しい。何しろ、地球の過去の遺産ともいうべき化石燃料を食いつぶそうとしているのが先進国であるからだ。

 なかんずく、この化石燃料の最大の消費国はアメリカだ。このアメリカが環境問題に背を向けている。物を多く消費することがGDPという指標によって表される。この現代の価値観に疑問を持つ時代が確実に到来すると思う。

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石田ふたみ