7月8日、中小企業(内容がパッとしない大企業を含む)に対する空前の金利引上げの動きについて記述した。そして、内容の悪い企業から資金の引き上げの動きがあるのだ。よって、法人に対する貸し出し合計は、全体で6.9%、中小企業が8.2%(18兆円)も減少している。中小企業は資金が必要ないのだろうか。「銀行の倍以上の高金利でも借りたいという中小企業群の存在」(同)もある。貸し出し資産を圧縮する銀行、資金を調達したい企業、この需給のミスマッチはどうなっていくのだろう。
反面、個人の住宅ローンは、銀行間のし烈ともいえる金利競争が展開されている。地元の第四銀行でも1%ローンがある。「東京三菱銀行が期間3年の固定金利1%に引き下げる」(8月23日 日経から)などの動きだ。これでは既存のローンを一括返済に切り替える動きがあるのは当然だ。このし烈な金利競争で、シティバンクなどは、ローン事業から撤退するとのこと。
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