『日々の映像』

2002年08月05日(月) 鈴木議員再逮捕される

 鈴木宗男議員がまた再逮捕された。こちらは、島田建設からの受託収賄である。東京地検特捜部は、少しづつ容疑を固めていって逮捕を繰り返すのが通例であるから、鈴木議員は何回の逮捕となるのだろう。

 8月2日現在で関係者の逮捕は、やまりんで2人、政治資金規正法違反容疑で3人、島田建設2人、背任で外務相2人、偽計業務妨害で5人、ムネオハウス関係で7人とその合計はなんと21名に及ぶ。これからも、また新しい違法行為が飛び出して来るかも知れない。

 8月2日の全国紙はこの逮捕を「受託収賄の疑い」「献金という名の賄賂を一掃せよ」「島田社長・小遣い持ってきました」「地元のため自ら口利き」「賄賂提供・請託場面明らか」「北海道開発庁時代、公務の中心は業者対応」「人事にらつ腕、批判封じ」「土下座政治の暗さが悲しい」(毎日の社説)などと大きく報道していた。

 この報道の中で強く目に止まったのは土下座政治のことであった。「選挙区では、有権者にひら蜘蛛のように土下座する。・・・だが、当選したら、霞ヶ関のエリート官僚を自民党の部会や議員会館に呼びつけて罵倒し、土下座を迫る側に回る。これがムネオ的手法だ『土下座すれば許してやる』といわれた霞ヶ関のエリートは少なくない。・・・エリート官僚は自尊心を打ち砕かれると弱い」(毎日の社説から)

 土下座とは、支配する側とされる側を最も強く表す行為だ。そこには民主政治もなければ、思想もまるでない。あるのは権力のみであれば、この土下座政治をなんと表現したらよいのだろう。

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石田ふたみ