『日々の映像』

2002年08月01日(木) 生鮮野菜の安全が揺れている

 問題野菜の輸入を禁止出来る法律が出来た。「特定国の特定食品を包括的に輸入禁止が出来る食品衛生法改正案が31日参議院本会議で採決され、全会一致で可決、成立した」(8月1日 毎日から)このような法律が無かったことがむしろ意外であった。

 日本人1億2000人の生鮮野菜の量は大変なものである。国内で1370万トン、輸入が300万トンでその合計は1670万トン(国民1人当たり約140キロ)である。それにしても、問題になっている輸入野菜が300万トンもあるとは驚きだ。

 これだけの量を200名足らずしかいない検査官でするのだから「生鮮野菜の検査量は総輸入量の3.4%に過ぎない」(8月2日 同)と、ほぼ素通りで消費者に届く事になる。

 先月大きく取り上げられた冷凍ホウレンソウは、加工品とみなされ、今年3月までは検査すら行なわれていなかった。食の安全が揺れている。

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石田ふたみ