『日々の映像』

2002年07月29日(月) 古紙が国内価格の2倍で売れる

 アジア経済の発展は、日本国内に驚くような好影響を与える。ダンボールの原料として使われる古紙が、アジア地域から国境を越えた買いが入って国内価格の約2倍で売れる状態となってきた。「古紙輸出はうなぎのぼりで増えている00年は37万2000トンに過ぎなかったが、01年は146万6000トンと一挙に4倍に跳ね上がった。

 今年は更に増えて200万トンを越える」(同)という。この200万トンは国内の回収量(2000万トン)の1割に相当する。この200万トンが「古紙問屋店頭渡しで1キロ12円。この1年で3倍になった。」(同)というから社会の底辺を支えてきたこの古紙業界は一息つくことになる。

 中国などアジアの梱包用のダンボール原紙の需要が多く必然的に古紙の引き合いが強くなる。日本のダンボール原紙メーカーは「古紙の買値を上げれば赤字になる」との声もあるが、国際価格に準じた価格にせざるを得ない。そうでないと、古紙原料が集まらない現象になって来る。

 < 過去  INDEX  未来 >


石田ふたみ