| 2002年07月28日(日) |
中国ダイエット食品で死者5人 入院230人 |
ここ5年余りに読書した中で、最も衝撃を受けたのは、中国近代の文学者である魯迅の小説「狂人日記」「孔乙己」「阿Q正伝」「薬」などであった。一貫しているのは欺瞞を含む人間的ないいかげんさを中国社会の死敵とみなして、これらを真正面から取り上げた小説なのである。
「薬」では意味のない迷信とでたらめ極まる漢方医に厳しい攻撃を加えている作品である。中国社会には未だ大小さまざまな「馬馬虎虎」(、マーマーフーフー・・・欺瞞を含む人間的ないい加減さ)が存在している。
中国では無認可薬剤が社会問題になっている。広東省は「省内で販売されている48品目を調査し、無許可の20品目(上記)を販売禁止処分にした」(7月20日 毎日)
禁止処分になっても、商品名を変えるなどしまた登場するという具合で「摘発する当局とのイタチごっこ」(同)が続いているのである。日本で死者5人入院など健康被害は230人に上っている。中国は、コピー商品。偽物が登場する社会的土壌があるのだ.
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