| 2002年07月25日(木) |
中国への輸出急増、対米の5割に |
中国の経済発展は、日本の金属加工機・電子部品などのハイテク製品に依存する処が大きい。ハイテク分野での日中間の競合は少ない。中国の経済の発展と共に中国への輸出が拡大することになる。
日本の米国への輸出額は15兆円前後である。「今年の対中輸出額は初めて対米輸出の5割(7.5兆円)に達する見通しで2010年にも並ぶ勢いだ」(7月19日 日経)という。
よって、中期的には、中国への輸出が日本の景気を左右する段階になったと言える。中国の12億人の内、1億人(勤労者5000万人)は、追って日本の平均所得に近づくと言われている。この時の内需の増加は大変なものである。
2008年には北京の5輪がある。「改革のスピードは速くなったり止まったりする」(同)との指摘もあるが、年率で8%前後の経済の成長を続けるのではないだろうか。8年後には、中国への輸出額が対米と同じになるという見通しは、日本の経済全体にとっては明るい材料だ。
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