『日々の映像』

2002年05月23日(木) 大手各社の株式評価損3118億円

 総合商社8社の02年3月期の決算が発表された。特筆すべきことは、株式の評価損であろう。「8社の評価損は総額3118億円に達し、銀行株は半分以上の1751億円に達した」(同)というから以前にも記述したように、銀行が評価損をばらまいている感じだ。

 大手商社の利益は、10兆円余りの売上をして、1000億円余りの営業利益である。これらの数字を見ると、自動車メーカーの利益がいかに巨大であるかが分かる。日産も02年3月期で4900億円の営業利益を計上した。下記の商社の売上を合計すると84兆円で、その利益は、有価証券の評価損を除くと3600億円の利益だ。商社の利益合計より日産1社の利益が多いのである。日本の自動車メーカーの健全ぶりが際立っている。

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石田ふたみ