| 2002年05月21日(火) |
大京に4000億円の債務放棄 |
UFJ銀行など主力4行が、マンション分譲大手の大京に対して、4100億円の借金を棒引してやるという。現在「1兆670億円の有利子負債」(5月15日 毎日)の内4100億円の免除と600億円の株式転換で借金を約半分にするというからすごいものだ。もっとも現経営陣は「債権のため主力行から派遣されたメンバー」(同)というから、この大京は銀行が経営しているのと同じだ。
今回の特別損失「4738億円」の穴埋めのために、4100億の免除益の他に資本金700億円の50%である350億円を減資する。そして、600億円の株を銀行から持ってもらう形だ。1兆円余りの借入とは、それに相当する額を投資したのだ。その投資の中に4738億円もの特別損失(固定資産の評価損2109億円、関連会社支援損1482億円他)が発生している。これがアメリカならとっくの昔に破産している。銀行の借金棒引の企業がはたして長期に生き残れるのか疑問に思う人も多いと思う。
この借金棒引のニュースが流れ始めた1999年頃は、あまりにも不公平だとしてこの日々の映像に何回も記述したが、今は怒る元気もなくなった。しかし、これらの企業に、時代は厳しい判決を下すだろう。
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