| 2002年03月17日(日) |
鈴木宗男氏自民党を離党 |
3月11日に記述したように鈴木宗男氏が追い込まれている。この動機となったのが、外務省の「秘 無期限」となっていた外務省の内部文書なのである。外務省から共産党の佐々木議員のもとに「当時の鈴木宗男官房副長官が外務省に対し、『ムネオハウス』を無競争入札にするよう働きかけたことを示す文書を送付します」(3月10日 毎日)と内部文書のコピーが速達親展で送り付けられたのだ。外務省が保有している内部文書をわざわざ共産党の議員に送って(民主・社民にも送る)追求させるやり方は陰険である。 新聞はこのことを「内部告発・野党が国会で活用」と報道していたが、告発というより密告に近い。密告とは一定の情報をこっそりと伝えるという意味だ。鈴木宗男議員のような政治的圧力は氷山の一角なのである。この外務省の密告に歩調を合わせるように、札幌防衛施設局からも内部文書(密告書)が、佐々木氏(共産) 石井氏(民主) 辻氏(社民)に送付された。この内部文書に添えられた手紙には「鈴木議員の言いなりになっているのは外務省だけではない」(同)と書いてあり、この内容を共産党の佐々木氏が国会で暴露した。この密告は、自民議員に強い衝撃を与えていると思う。官僚から「理不尽な政治の介入は密告するぞ」と言われているようなものだ。 3月10日以後も容赦のない内部文書の公開が続いた。「既に9件の文書の秘密指定を解除、公表している」(3月15日毎日)その主なものは外務省職員に対する暴力事件と「鈴木氏がかつて北方領土返還は無益と発言した」(3月15日 毎日)などというメモの公表だ。外務官僚たちは「異常な関係を暖め合って来た同士」から宗男切捨てに動いたのだ。 宗男氏の自民離党時の弁明を一部引用しよう。「外務省と言う役所は、田中大臣更迭後、今度は6年前、7年前の私に関する一方的なメモを次々に使い、私の排除というか、潰しというか、何がしかの意図があって、今の事態に至っていると思う」(3月16日 毎日から)私はここで鈴木宗男を擁護しているのではなく、ただ、事実を拾って記述しているだけである。 鈴木宗男氏の立場から見れば、内部文書が野党議員に送付され、これが動機となって追い詰められ、自民党の離党に至っている。鈴木氏は比例での当選であり次の選挙で国会議員になれる保証はない。短くいえば、外務省によって、政治生命が絶たれたに等しい。鈴木氏は無念さありありの涙を流す。これが小説であれば、鈴木宗男氏の外務省に対する復讐をどう展開するかにある。しかし、巨大な組織の壁の内部は、陰湿な鉄の結束があるようで、宗男氏は、何の復讐も出来ぬまま社会から忘れられていくのだろう。
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