1997年02月27日(木) |
サラリーマンのリストラうつ病 |
日経で「悩める医療」の連載が始まった。心身の不調を訴える数は、10年前の2倍(関谷神経科クリニック)であるという。 ・肩たたきが原因の「リストラうつ病」 ・作り笑いで不安を隠す「ほほえみうつ病」 ・能力があるのに仕事に意欲を失う「さびつき症候群」などなどである。 関谷院長は「サラリーマンの10人に1人は、軽症のうつ病と考えてよい」と警告する。帝国ホテルは、昨年2000人を超す社員の「心の健康診断」を実施した。たいていの企業は、社員の1割前後が「専門家への相談をお勧めします」と診断されるという。病気でもなく、健康でもない半健康人間の増加・・サラリーマンが抱える心の悩みの「処方せん」作りは手探りの段階だ。(以上は日経の報道の要旨)
この報道はこのような問題があると指摘するのみで、読むに値しない印象を持った。リストラの波は、中高年の管理職が標的になっていることは確かである。ただこの程度のことで「うつ病」になること自体が人生の敗北者の姿とは言えまいか。 私は30年を超えるサラリーマン生活で、会社を退職していった人達の姿を見て来た。振り返るとそれらの人達に共通していることがある。仕事に関する知識があるのみで、一般的な教養が低いと思われる点である。簡単に言えば、仕事以外の書籍を読んでいないことである。これらが原因して、精神空間が狭いのである。よって、少々の出来事に対応できなくなってくるのである。総ては自己責任なのである。昨年の暮れ社長に話を踏まえて次の短歌を綴った。
・リストラが 今も激しく 進み行く いかなる旅路も 汝の責任 ・企業とは 常に人材 不足なり 必要なるは 社員の成長
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