『日々の映像』

1997年02月05日(水) 大自然の浄化能力

 人体には自然治癒力がある。大自然にも巨大な浄化能力がある。元環境庁長官広田和歌子さんのエッセイの一部を引用させていただく。
「昭和49年岡山で起った石油油流出事故では海中にそれらを好む微生物が猛烈に発生し・・海中は1年ほどで浄化されたという。日本海における汚染も・・・やがて時間と共に解決して行くに違いない。大自然の持つ浄化作用にホッとし感謝しつつも、こうして我々を生かしてくれている地球が、いつまでも優しくしてくれるか。いつの日か、度を越した経済活動が、その自然の浄化作用を超える時点に達するのではないか、実はハラハラする思いである」と綴っていた。自然をどのような眼で捉えるかは、その人の教養のバロメーターではないかと思う。

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石田ふたみ