やんの読書日記
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ラフカディオ・ハーン著 池田雅之訳 角川ソフィア文庫
怪談をかいた小泉八雲 彼が日本人よりも 日本人の内面をよく知っていて 日本の情緒や、感性を感じ取っていたことが よくわかる
初めに彼が住んだ松江の風景 八雲立つ出雲の風景 その風景は今ではどこを探しても 見当たらないかつての日本の日常なのだが ああ、わたしたちのいた場所はここなのだ 私たちが喜び、考え、悩み、疑う気持ちは こんな風景から自然にかもし出されていたのだ と、日本の昔を懐かしむ気持ちが湧き上がってくる
外国人教師のハーンが なぜここまでに日本を美化しているのか 日本びいきを超えたものが あるような気がする
それは彼自身の中に流れる ケルトの血がそうさせるのかも知れないし 幼くして父母と別れた 哀しみからくるのかもしれない
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