やんの読書日記
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2006年03月12日(日) おまけのこ

畠中恵作
新潮社

しゃばけ、ぬしさまへ、ねこのばば
に続く若旦那シリーズの4作目

体の弱い大店の若旦那があやかしの手を借りて
事件を解決するものがたり
4作目になると、またか同じかなと言う感覚はあるものの
なんだか懐かしい江戸のまちに帰って来たような
安心感もある。体が弱くて大事に大事にされている若旦那
このひとがなぜ?というような賢い働きをするのが
このお話の面白さ
それに加えて、
江戸の人々の人情がにじみ出ているのがいい。
今回は「ありんすこく」にそれがよく出ていた。
花魁つきのかむろを足抜けさせる話
かむろと言えばまだ少女。花魁候補生だけれど
主人がその病気を案じて、若旦那に頼んで
足抜けさせるというもの。
人間の悲しい性を感じてしまう


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